概要
フランス西部の歴史的地域名。旧ドイツ領エルザス、フランスにおけるドイツ語圏であるアルザス=ロレーヌ地域の主要部を占める。2016年のフランスの地方行政制度改革によりグラン=テスト地域圏の一部となり、アルザスの名は行政区画の名前としては姿を消した。
石炭・鉄鋼業が盛んで、岩塩の産地。
歴史的経緯により、ドイツ文化とフランス文化の融合した地域となっている。
歴史
古代よりライン川流域という地の利があり、ケルト人やゲルマン人などが居住していた。
中世以来、神聖ローマ帝国に属したドイツの歴史的地方の一つ。フランス王国は17世紀のルイ14世治下でアルザス=ロレーヌ地域を獲得。19世紀の普仏戦争でプロイセンが勝利すると同地域はドイツ帝国の直轄地となるが、20世紀の第一次世界大戦でフランスが勝利し同地域は再びフランス領となった。