概要
『サンサーラ・ナーガ』シリーズに登場する、かつて聖なる竜を伴い人の世界(アクパーラ)と竜の世界(リタ・サティヤ)を分けたと伝わる伝説の竜使いの老人で、ゲーム内では「アル・シンハ」表記。
※若き日の姿(想像図)
まるで福禄寿のような長い頭のボロボロの法衣をまとった老人で、一作目の舞台である亀の形のアクパーラ大陸外辺部には彼を(美化して)模った巨大な石像が立ち並んでいる。
この世界の竜使いの祖であると言われ、「竜使い十戒」を定めたのも彼である。
世界中を放浪しながら目にかなった若者を弟子と認め、竜使いの証たる笛を贈るという。
『サンサーラ・ナーガ』では
漁村ミーナに逗留しており、主人公を強引に弟子とし魚竜退治と引き換えに笛を渡して竜使いへの道へといざなう。
主人公や竜が魔物や悪人の手にかかり、志半ばで倒れたときには辛辣な言葉と共に所持金と引き換えに助けてくれるのは彼である。
飄々としており真意が分からないおちゃらけた言動も目立つが、旅の先々で竜使いになるための指針を示す。
主人公が立派な竜使いとなり封印された地に足を踏み入れると…
『サンサーラ・ナーガ2』では
物語開始時点では故人であり、第一階層のナーガ霊園に埋葬されている。
霊園四方のトゥーパで過去の竜使いたちからヒントをもらい(老婆の竜使いからは「かわいい」ともいわれる)、墓前に好物のヨーカンを捧げると霊体として目覚めて主人公に竜使いの装備一式を託す。
その後は、各地で老若男女や動物をアバターとして助言を与える。
主人公が追うアムリタとは対立しているような言動をするが、その実は不明である。
序盤こそは頻繁に登場するが、終盤になるとほとんど出てこなくなり…
余談
- 主人公の旅を助ける立喰いチェーン「はらたま」の創立者でもある。
- アラビア語の定冠詞「アル」と、サンスクリット語で獅子を表す「シンハ」を組み合わせた名、もしくは発売当時の人気サッカー選手アルシンドからとられたようである。
- 頭は逆さにすると別な顔に見える騙し絵である。
- ファミコン版の没データには、「アル・メーシャ」という謎の人物のメッセージがある。
- デザイン担当の桜玉吉氏の漫画『しあわせのかたち』の題字のわきに、リアルな画風で描かれたことがあるが、結構えげつない不気味な姿であった。
- 2のアレンジサントラのおまけ四コマでは、ヤバそうな人物しかいない階層から逃れようとする竜使いを、ヤバい格好でやり残したことがあるじゃろうと妨害した。