アンタークトペルタ
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あんたーくとぺるた
白亜紀後期の南極に棲息した中型の植物食恐竜。アンタルクトペルタとも。
南極のジェームス・ロス島の白亜紀後期(7400~7000万年前)の地層から発見された鎧竜で、2006年に命名された。属名は「南極の盾」を意味する。
化石自体は1986年に見つかっており、最初に南極で発見された恐竜だったのだが、2番目に発見されたクリオロフォサウルスが先に命名されたことで、2番目に命名された南極産の恐竜となった。
化石は3本の歯と頭骨・椎骨・四肢の一部、断片化した装甲など僅かしか見つかっていないが、それらを基に推測すると全長4~7mほどと、鎧竜としては平均的な大きさだったようである。
分類は最初はノドサウルス科と考えられたが、近年の研究ではミンミやステゴウロスのようにゴンドワナ大陸で独自に進化したパラアンキロサウルス類である可能性が指摘されている。
本種の発見で、白亜紀の南極大陸は今のように氷に覆われた極寒の世界ではなく、植物食恐竜が生息できるだけの豊かな植物が茂る温暖な気候だったことが分かった。
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