アンブラル
あんぶらる
アンブラルとは、以下の意味を持つ言葉である。
- Umbral。影の~、陰の~などを意味する形容詞。天文学などでは、”本影の”という意味を持つ言葉としても用いられているとのこと。一部のゲームでは”霊の~”という意味で使われるケースもある。
- 遊戯王OCGのカテゴリーの一種。
こちらでは、主に2.について説明。
2013年4月にOCGカードとして登場したカテゴリー。使用者はアニメ版遊戯王ZEXALの登場人物の一人・ベクター。イラストでの特徴は、濃い紫や黒を基調とした体を持つモンスターが多いことか。
闇属性・悪魔族の下級モンスターでほぼ統一されたカテゴリーで、大半が守備力0となっている。
そのため、《闇の誘惑》・《悪夢再び》・《暗躍のドルイド・ドリュース》といった汎用闇属性サポートの恩恵を受けやすく、《カメンレオン》との併用も見込める。
また、所属モンスターには(登場当初の頃では)リクルート性能がそれなりに高いモンスターが見られるほか、レベル変更や展開補助ギミックを持つモンスターが存在。なけなし程度ではあるが、モンスター除去要員もある。
その他、搦め手を好む使用者の性格などが反映されているのか、攻撃力0のモンスターや自主的に攻撃力0にするモンスターが存在するため、場合によっては《タンホイザーゲート》などを用いて更なるレベル変更を行うといった芸当も可能。
そのため、登場当初は3種と少数ではあったものの、同時期に登場した”光天使”ほど運用の幅が狭いわけではなかったため、それなりに戦えるファンデッキとして使用されていた。
しかし、後々に登場したアンブラルカードはステータスの噛み合いが悪いうえ、使い勝手がいいほうではなかったため、新規光天使モンスター登場や、メインデッキに投入可能なハンドモンスターの登場などといった、他の主要メンバー関連カードの進展に反比例するかのように大人しい存在となった。
もっとも、間接強化すらされなかったわけではなく、このカードのリクルートギミックと相性のいい特殊勝利カード《ジャックポット7》の登場により、ある程度戦術の幅が増大。
使用者が見せた方法とは少し異なる形ではあるものの、デッキ破壊ギミックを織り交ぜたうえで特殊勝利を狙うという、ファンデッキやネタデッキのギミックとしても悪くない戦法も開発された。
なお、アンブラルと名の付くエクシーズや、アンブラルの名を冠するトークンを展開できる罠カードは、一応あるにはある。但し、これらのカードは自身を含むアンブラルと名の付くモンスターと関連する効果を持っていないうえ、アンブラルに属するカードの恩恵を受けられないため、カテゴリーには含まれていない。
使用タグのつけられたイラストは、顔芸やインパクトある台詞が目立つ使用者のイメージに反して、比較的(?)落ち着いたものやデフォルメの効いたものが多め。仮面魔踏士アンブラルのほか、マスターキービートルとともに描かれたイラスト作品も見受けられる。
その一方で、アンブラルというタグはつけられてないものの、よくも悪くも個性が色濃く反映された表情の使用者とアンブラル所属モンスターが描かれたイラストも。