※ここから先は『僕のヒーローアカデミア』430話(最終回)のネタバレを含みます。ネタバレを避けたい方は今すぐブラウザバックし、最終巻発売後に本記事をご覧になることをお勧めします。
概要
最終回「僕のヒーローアカデミア」にて登場した緑谷出久こと「ヒーロー・デク」の新たな姿。
世界の命運を賭けたAFOとの壮絶な戦いから8年。
無事雄英高校を卒業し、OFAの残り火もすっかり消え、無個性に戻った緑谷出久だったが、学校生活の内に培った豊富な経験値と技量を活かし、雄英の新任教員としてそれなりに充実した日々を送っていた。
十分過ぎるほどに夢を見させて貰い、今でも新たな世代に道を示す事ができる。彼は自分の"ヒーローとしての人生"に折り合いをつけ、新たな人生へと進みだした。
僕のヒーローアカデミア ━完━
が、そんな出久の前に、年相応に老けたが未だエネルギッシュなオールマイトが現れる。暫く渡米していた彼は、サプライズプレゼントを届けに来たと言い、アタッシュケースのような何かを出久に手渡した。
それは8年前のあの日、自らが使った最終決戦装備の更なる発展形にして、海外の友人と発目の協力で製作、幼馴染を中心としたA組メンバーが共同出資したデクの新しいサポートアイテム兼コスチュームであった。
どれだけ遠く離れても、困っている人を見たら考えるより先に体が動いてしまう出久の生来の気質を理解し、再び出久が肩を並べて戦えるように皆が準備していたのだ。
「肝に銘じておきな。これも、君自身が勝ち取った力だ!!」
嬉しさのあまり破顔した出久はそれを受け取ると、大・爆・殺・神ダイナマイトに手を引かれ、白い髪の青年の面影に見送られながら、困っている人たちへ手を差し伸べるべく仲間たちと一緒に駆け出していくのだった。
こうして、かつて自身に“個性”がなかったことからヒーローを夢見て諦めかけたものの、「勇気」によって協力者兼師匠と呼べる人物を手繰り寄せ、ヒーローになるチャンスを掴むために借り物の力「ワン・フォー・オール」を使いこなす努力をし続け、ヒーローとして精神的と技術的に成長するために仲間達と共に切磋琢磨し、そして無個性に戻って夢破れた現在でも誰かのピンチには体が勝手に動くという「助ける」気持ちを未だに失わない緑谷青年は、再び自身の師と呼べる人物から託された「新たな力」によってヒーローとして再び歩み出した。
性能
外見は嘗てのコスチュームをベースデザインに、全体にメカニカルなアレンジがくわえられている。
最終回のラスト一コマにのみ登場したため詳しい性能は不明。しかし「マルチに個性を使いこなした出久で更なるデータを取りたい」とオールマイトが語っていたため、嘗てのOFAに蓄積された歴代の個性が再現されているのでは?と推察されている。
もしそうなら、科学で再現したパワードスーツでも稀代の性能を持つといえるが、デク以外の人間には十全な性能を引き出しきれないであろう。以前に六代目OFAの煙からも「つい"個性"を尊重し過ぎてしまう」と指摘されていた出久だからこそ、個性への理解や応用など新たな答えを人一倍発揮するのは想像に難くない。
関連タグ
アーマードオールマイト:本コスチュームの前身。
アイアンマン:同じくパワードスーツを用いて活躍する代表的なヒーロー。