CV:速水奨(ギレンの野望、カードビルダー)/松田健一郎(バトルオペレーションCodeFairy)
概要
キャルフォルニアベース直属支援戦闘MS中隊長。階級は中尉。
一年戦争時に活躍したエースパイロット。
開戦時は訓練部隊で重力下のMS戦闘を教えていたが、第2地上機動師団に転属となるやザクキャノンを愛機とし、航空機34機、車両71台、MS2機の輝かしい撃墜スコアを残していった(MSV当時の設定だがMS戦が激化した終戦まで活躍したエースとしては近年ではさすがにつらくなったのか『Code Fairy』では初登場時点で2機撃墜している)。
開戦前後はMS訓練部隊の重力下戦闘の教官となる。
地球攻撃軍第2地上機動師団に配属されキャリフォルニアベース攻略戦に参加に参加して以降は守備隊員として活躍し、ザク・キャノン部隊が編成されるとこれまでの線化から中尉に昇格し隊長を務めた。
ケープカナベラル基地で終戦を迎え、翌年の10月には釈放されジオン共和国に帰国した。
軍人には珍しく理論家であるとされ、先読みの利く人物で、戦後の連邦の調査ではニュータイプとしての素質があったのではないかと報告されている。
『モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』でのリアル寄りのデザインではほかのパイロット同様しっかりした顔つきだが、恐らく『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』初出となるデザインでは髪型のみ受け継がれやや丸顔で色黒となりこのデザインで一部作品でも使われている。
『Code Fairy』では顔つきがシャープになった。肌も明るくなっている(それでも他キャラよりかなり濃い目)。
漫画版『Code Fairy』作者のイラスト
パイロットスーツは茶系。
乗機は専用にカスタマイズされたザクキャノン。
スパイダーのパーソナルエンブレムを持ち、カラーリングも緑色にされている。
アンテナを二本に増設された通信能力強化型、「ラビットタイプ」と言われるザクキャノンで活躍した。ビックガンを装備するのを好んだという。
『ギレンの野望』では『ジオン独立戦争記』に登場。
本作の性質もあってセリフはやや勝気。
それ以外ではNT素養があることを意識したセリフが見られその際には戸惑っている。
本ゲーム内やガンダムウォー、カードビルダーでは明確にNTとして扱われており、登場作品が少ないとはいえ何気に一貫してNT扱いが続くキャラである。
PS5/PS4用ゲームソフト『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』ではキャリフォルニアベース所属のエースパイロットとしてザクキャノン部隊を率いて登場。
具体的に活躍した作品としては恐らく初。
キリー・ギャレットとは旧知の仲(同じMSV出身のキャラであるメタネタも含んでいるかもしれない)。彼女を「キラー・ハーピー」と呼び、活躍を続けたノイジー・フェアリー隊についても彼女の娘たちと呼び信頼している。
機動性の低いザクキャノンでドロップキックをかましMS2機をすばやく撃墜するというエースの名に恥じない操縦技術を披露しヘレナ・ヘーゲルからは「バケモン」と称された。
戦況不利で将校が去った後のキャリフォルニアベースでは闇夜のフェンリル隊、ブラウアー隊、外人部隊レッドチーム、ノイジー・フェアリー隊といった複数のエース部隊と共に戦い、脱出作戦では大規模部隊を担当し、その後はケープカナベラル基地に逃げ込んで指揮を執り合流したノイジー・フェアリー隊と共に終戦まで戦った。
前述の先読みやMS戦の教官設定を反映したのか、狙撃手のヘレナが戦い方に悩んでいた際に判断の早さが仲間の命を救うことやMS戦で既成概念に囚われないことを語り、彼女が殻を破るのに一役買っている。
また、部下のためとはいえ友軍を裏切った元ジオン兵への攻撃を躊躇うノイジー・フェアリー隊の代わりに撃ち、迷いが仲間を殺すと語り彼女たちを助けている。
アルマ・シュティルナーを「妖精の女王様」とからかって見せたり、ウインクしたり、ノイジー・フェアリー隊がクリスマスの飾りつけをするのを許可したりと面倒見がよく親しみを持てる性格となっている。
脚本の徳島雅彦は「敗戦が確定しているジオンの地上での物語を作るため、あまりにも悲惨な物語にしないよう四苦八苦した末に、この中に記載されていたイアン・グレーデンの終戦までの記録を見つけた時、希望が生まれたのです。」と語っている。
本作には同じくNTの資質があるアルマが登場しているが特に彼側のNT能力には触れられていない。