イグアナのフレンズ
いぐあなのふれんず
事の発端は2017年4月14日放送の『ミュージックステーション』において、アニメ『けものフレンズ』のOPテーマ『ようこそジャパリパークへ』を歌うどうぶつビスケッツ×PPP(作中のキャラクターを演じる声優ユニット)が出演したことから始まる。
司会のタモリと交えたトークにおいて、まずはユニットの由来でもあるアニメの内容が映像とともに説明される。その中で、作中に登場する動物を模した女の子「フレンズ」についての話題になり、メンバーそれぞれが演じる動物についてサーバル役の尾崎由香が紹介。
その最後、尾崎がタモリに「タモリさんは何か動物に似てるって言われたことありますか?」と質問。これにタモリが「イグアナぐらいかなぁ?」と答えたところ、尾崎は作中のサーバルの台詞に沿い、こう返したのである。
「すっごーい! タモリさんはイグアナのフレンズなんだね!!」
なお、この発言は尾崎個人によるアドリブであったとのこと。
声優としてデビュー間もない(元々は子役だったが)彼女による芸能界の大御所でもあるタモリに対するこの発言には視聴者も(おそらく共演者も)驚かされた。同時にこのやり取りがファンの腹筋を崩壊させたのは言うまでもなく、瞬く間にtwitterのトレンドに「イグアナのフレンズ」という謎のワードが浮上することとなった。
「どうぶつビスケッツ×PPP」リターンズ
そして衝撃の地上波歌番組デビューから五ヶ月後。
9月18日放送の「ミュージックステーション ウルトラFES 2017」に、今度はかばん役の内田彩やマーゲイ役の山下まみ、コツメカワウソ役の近藤玲奈を連れて「どうぶつビスケッツ+かばん×PPP」名義で彼女達は帰ってきた。
さらにアーティストのライブと並行して流れた企画「元気が出る超(ウルトラ)ソング」に『ようこそジャパリパークへ』が90位にランクインする快挙を成し遂げた。
ちなみに内田も2015年12月4日にμ’sとして通常放送に出演済みのため、実は今回が初出演のメンバーは緊急的に参戦した山下と近藤だけである。ただこの時はオープニングで新田恵海が喋ったのみでトークはなかったためタモリと実際に会話をしたのは今回が初めてとなる。
ついにMステスーパーライブにも…
9月25日の騒動こそあったものの、本人たちが目標としていた12月22日放送の特番「ミュージックステーション_スーパーライブ2017」にも出演。同番組への出演はこれで3度目となった。ただし、「アニメ&映画主題歌メドレー」の一環としてだったためトークはなかった。
彼女たちはこの特番の他にも「FNS歌謡祭2017」の第2夜にも同曲で出演している。
- そもそもタモリ氏本人の持ちネタとして「イグアナのモノマネ」があり、缶コーヒー「BOSS」のCM(『笑っていいとも!』に宇宙人ジョーンズがゲスト出演するというシチュエーション)でも披露した(本人曰く「実際にやったのは10何年ぶり」とのこと)。自分をイグアナに例えたのは、こういった経緯があったからなのかもしれない。
- 実は『けものフレンズ』本編でも、とあるエピソードで背景にイグアナのような生き物が登場しているシーンがあり、ファンの間では大きな話題になった。また、Mステ放送前に投稿されたたつき監督のイラストツイートの背景に、タモリを意識したと思われるイグアナが登場している。
- 実は「ようこそジャパリパークへ」の作曲者であるオーイシマサヨシ(大石昌良)もMステ出演経験がある。出演日は10年以上前にさかのぼる2003年一発目の通常放送に当たる1月24日で、ボーカルを務めているバンドSound Schedule名義で出演した(当時23歳)。曲順としては最後だったのもありトークはなかった。
- 因みに彼女たちの真後ろでトークを聞いていた高橋優がその発言の際に一瞬神妙な面持ちになったことが一部で話題になっているが、これは同番組内でアニメ『クレヨンしんちゃん』とのコラボでアフレコに挑戦し、声による演技の難しさを痛感していた高橋が尾崎の地声と演技の声のギャップに驚き、思わず聴き入ってしまったためとのこと。番組終了後には自身のTwitterに共演した同グループと(揃って「ガオー!」のポーズで)記念撮影した画像が投稿されている。
- イグアナ以外の「~のフレンズ」は、けものフレンズという作品内での分類&グループ別けに使われているが、2024年現在、イグアナのフレンズは実装されていない。