もしかして⇒イブール
※※『伝説のスタフィー3』に関するネタバレを含むため、閲覧には十分ご注意下さい。※※
「みごと テンカイをせいふくして よに ささげてみせよ!」
概要
孤島の森にある古城に鎮座する邪神。
スタフィーの宿敵オーグラを生み出して裏から指示していた『伝説のスタフィー』から『伝説のスタフィー3』までの一連の事件の真の黒幕にして、『伝説のスタフィー3』のラスボスである。
オーグラを使い、テンカイの征服を目論んでいた。侵攻はオーグラに任せていたが、その力は彼を凌駕しており(オーグラの回想シーンなどの発言より、イーブルを恐れているであろうことがわかる)、その気になれば星一つ破壊できるほどである(図鑑の説明より)。
ストーリーが「オーグラ改を封印する手段がないため、戦闘後に一時撤退して打開策を得る」というものであるため気づきにくいが、実はイーブルと戦えるのは2周目。
外見
普段は溶けたマグマのような流体状の体をもつ化け物(椅子に座っている姿だが、画面に納まりきらないほどの巨体である。アートワークでは上半身のみが描かれており、ゲーム画面と異なり瞳がある)のような姿をしている。
真の姿になるとメイン画像のように竜や悪魔のような外見(6枚の悪魔のような羽が生えており、逆立った髪や体は青緑色、手はオーグラと同じように白い。角や体には赤い線のようなものが入っている)になる。
真の姿を現したイーブルは、1つでもオーグラ改を封じられるエビルクリスタを40数個使っても、止めを刺せないほどの絶大な力を秘めている。
今までのラスボスの産みの親というだけあって、これまでのボスとは比にならないほどの壮絶な強さの持ち主であり、これより後に発売される後の2作も含めシリーズ最強のボスとファンの間では専らの噂。
今までのボスと同じような感覚で舐めてかからないように。
戦闘について
第1形態
イベントなどにも登場する、上記の通り溶けたマグマのような体の姿。オーグラ改撃破後に戦うことになる。1周目は戦うことができずエビルクリスタを集める2周目以降から戦闘可能。
左右に動く白い手を足場に上へ上がり、顔にスピンアタックすることでダメージを与えられる。こちらもダメージをくらう危険も伴うが、りゅうせいアタックを使えば、連続で2ダメージを与えることも可能である。イーブルは手から雷の球体を飛ばしてくるが、スピンアタックではガードできない。
第2形態
「フハハハハハハ!!! そのていどの『エビルクリスタ』で よに しょうぶをいどむか!」
「たりぬ・・・たりぬな!! ハッキリ いおう! キサマにかちめはない!!」
上記の姿のイーブルを撃破すると、彼は真の姿を現す。その姿は竜と悪魔のようで、全身と髪は青緑色。目は白目にあたる部分が黄色く、黒目にあたる部分が茶色っぽい赤色である。手は白く、第一関節あたりが尖っている。体には2本、オレンジ色のマグマのような線が入っており、尻尾の先端はわずかに赤い。二本の角にもマグマの様な線が入っている。口元は常に不敵な笑みを浮かべている。左右に1つずつあるジェット噴射機のようなもの(アートワークでは若干足っぽい)を使って飛んでいる(6枚の羽だけでは飛べないようだ)。本人の発言からすると鋼でできている模様。
その実態は、スタフィーシリーズは元より、任天堂アクションゲーム史上最難関とされる本物の怪物。
「貴様らに地獄をみせてくれるわ!!」と言っているが、舐めてかかると本当に地獄をみることになるので注意。
腕でのロケットパンチ、雷の球体(4~6個)、口から謎の生物を生む(3匹)、頭上メテオ攻撃などで攻撃してくる。
イーブルにダメージを与えるには、まず両脇のジェット噴射機を破壊する必要がある。
1つのジェット噴射機を破壊するには、「スピンアタックレベル3」を2回当てる必要があるのだが、普通に近づくとカウンターで掴み攻撃を喰らってしまい攻撃できない。
ロケットパンチをかわした一瞬の隙を逃さずスピンアタックを当てなければならないが、一発当てたらすぐ離脱しないと掴み攻撃を受けてしまう。
左右どちらも破壊すると(つまり合計4回当てなくてはならない)、イーブルが落下し、目を回して動けなくなる。この隙に「りゅうせいアタック改」を当てることでようやく1ダメージが入る。
もし一度失敗しても、彼は約30秒ほど動けないままなので、落ち着いてもう一度「りゅうせいアタック改」を当てる準備をしよう。
そして残り体力が1になると必ず使用する巨大な緑の物体は、一定時間内に合計15か所のカーソル部位にスピンアタックを当てないと押し潰され、1ダメージを喰らう上にジェット噴射機が回復してしまう。こうなると心身の疲労でプレイヤーの方がダウンしかねないので、神経を焼き切る覚悟で破壊すべし。
全てターゲットを当てると、力尽きたイーブルが(何故か)落下してくるため、「りゅうせいアタック改」を叩き込めば戦闘終了となる。
…とこの様に非常に攻撃パターンが多彩な為、このラスボスを倒せずに挫折を味わった当時のプレイヤーも何人かいたではないだろうか。
ちなみにイーブルを倒すために必要な「りゅうせいアタック改」だが、これを教えてくれるのはゲスト出演しているワリオ。
スタフィーは冒険や戦闘に必要なアクションを色々なキャラクターから教わって身に着けていくのだが、この事実を裏返すとこの世界にはイーブルに通用する攻撃を知っている者が誰もおらず、たまたまワリオがこの世界に来ていなければスタフィーはイーブルを倒せなかったことになる。
戦闘後、エビルクリスタが40個以下の場合は倒しきれずバッドエンド(やり直し)となるが、41個集めている場合はイーブル自身が隠し持っていた42個目を離反したオーグラが持ち出してスタフィーに渡したことで完全に滅ぼされることになる。
余談
- イーブルの一人称は「余(ゲーム内では平仮名。主に王などが用いる一人称)」。二人称は、敵であるスタフィー達に対しては「貴様(ら)」とかなり高圧的で無礼。しかし部下であるオーグラに対しては「おぬし」と呼んでおり、敵と味方によって二人称を使い分けているようだ。
- 彼と彼の生み出したオーグラは、(特にオーグラ改と)見た目がよく似ている。体の色、手、口元、目などが酷似している。
- 「オーグラ城」にはオーグラの生み出したプチオーグラ達の石像があるように、イーブルのいる「古城」にはオーグラとよく似た石像が大量に置かれている。
- イーブルがテンカイを狙った理由は、実は作中では明かされていない。オーグラの回想シーンで、「大きな海の空高く…雲の上にテンカイという美しくて富のある…伝説の地があるという…(略)…その伝説の地を余に捧げるのだ!」とは言っているが、明確な理由はわからない。
- イーブルの性格は、非常に冷酷な一面が目立つ。「古城」10-3においては、己の思う通りに行動しなかった(スタフィー達を守るために抵抗した)キョロスケを、親であるキョロゾウの前で始末しようとした(だが結果として、息子を庇ったキョロゾウを息子であるキョロスケの前で殺してしまうこととなった)。彼に逆らう者や役に立たない者には容赦しないようだ。しかし、オーグラがテンカイの征服に何度も失敗して怒りはした(「テンカイの征服もことごとく失敗しおって…」と言っている)ものの、命を乞うオーグラにもう一度チャンスを与えている。しかもそのあと、「今度失敗した時は…わかっておるな?」と言っているが、オーグラ改を倒しても(つまり、失敗した)、「やられおったか…仕方ない、もう一度オーグラを復活させ…」と、「次は命をもらう!」というような発言をしたものの、オーグラの命を奪うことはせず、少なくとも回想シーンやこじょう到着後の会話の中では、彼がオーグラに対して怒ってはいるものの、暴力行為を働いたことは一度もない。しかも、オーグラをオーグラ改にパワーアップさせる時も、「じゃが少し痛むぞ?覚悟はよいな?」と尋ね、パワーアップ後も「よいぞ!遥かにパワーアップしよった!」とオーグラを褒めるような発言をしているため、彼にとってオーグラがただの捨駒のような僕であったとは言い難い場面や発言が多く存在する。
- 最後に使ってくる押し潰し攻撃は、実はある方法を使うと発動させずにトドメを刺す事が出来る。ただし正攻法とは言い難く、かなりのテクニックが必要なので難しい。TAS動画においてその方法が流れているので、詳しい事は各自で調べてほしい。
- メテオ攻撃はスタフィー目線で頭上から攻撃してくるが、実は地面を歩き続けるだけでも回避する事ができる。しかし方向転換する際は発射タイミングを見計らって向きを変える事。
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関連タグ
伝説のスタフィー スタフィー オーグラ 黒幕 ラスボス 悪のカリスマ
以下真のエンディング部分のネタバレであるため閲覧注意
スタフィー達との死闘の末、これまで集めたエビルクリスタを全て掲げてもなおその力を封じることはできなかったが、なんと彼が生み出したオーグラがイーブルを裏切り、隠し持っていた最後のエビルクリスタを持ち出してしまった。オーグラの己を犠牲にした特攻により、彼と共に倒された。