概要
日本に分布するセミの中では大型の種。
名前に「蝦夷」と付くが、北海道以外にもいる。
暑さは苦手なようで、北海道・東北地方北中部・隠岐島以外では標高が500~1000mある山の上にしかいない。
北海道では平地にも普通に生息する。
和名 | エゾゼミ |
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学名 | Aurytibicen japonicus |
分類 | 半翅目 頸吻亜目 セミ型下目 セミ上科 セミ科 セミ亜科 クマゼミ族 エゾゼミ属 |
体長 | 4~4.6cm |
全長 | 5.9~6.8cm |
分布域 | 日本(北海道、本州、四国、九州、佐渡ヶ島、隠岐諸島)、中国、韓国 |
幼虫期間 | 約3~5年 |
成虫の出現期 | 7月上旬~9月中旬(基本は7月中旬~8月下旬) |
鳴き声 | ギーーーーーーー!ギッ・ギッ・ギッ・ギッ・ギーーーーーーー! |
クマゼミに似た体型に黄色い模様と赤い目が特徴。
ミンミンゼミやアブラゼミなどの大半のセミ達と違い、頭を下に向けて木に逆さに止まる。
木に止まっている際には胸部の模様が某ファストフード店のロゴマークのように見える事から、一部の人からはマックゼミ、マクドゼミなどと呼ばれている。
この模様が無い個体はエチゴエゾゼミと呼ばれている。
森林性のセミで、森から出る事は滅多にない。
アカマツが生える針葉樹林を好むが、杉・檜の人工林や広葉樹林にも生息する。
高い木の上に止まっていることが多く、鳴き声が聞こえても姿を見る事は難しい。
オスは晴れた午前中に「ギーー!」と鳴く。
クワガタのように、木を蹴ると落ちてくる事もある。
ライトトラップや街灯の明かりにも飛来する。
近縁種は北半球に広く分布し、日本にはコエゾゼミ、アカエゾゼミ、キュウシュウエゾゼミ、ヤクシマエゾゼミが分布する。
新甲虫王者ムシキングでは直接の登場はしていないものの、ツクツクボウシのモデリングが何故かこのエゾゼミの姿となっている。