概要
ホルファート王国王女殿下。ゲーム3作目の悪役令嬢ならぬ悪役王女。
ローランド・ラファ・ホルファートとミレーヌ・ラファ・ホルファートの間に生まれ、ユリウス・ラファ・ホルファートの同腹の妹に当たる。
ゲームでは猫被りの上手い悪女で、国際問題を起こして追放される役割だったが…
本編における彼女の正体は、マリエ・フォウ・ラーファンの前世の娘にして、リオン・フォウ・バルトファルトの前世の姪が転生した存在。
前世では、兄を酷使して死なせる事態を招く程の駄目なマリエに任せるのを良しとしない祖父母(リオンの前世両親)に引き取られ、幸いにも健全に育った。
前世の人生を若くして途中退場した伯父や母とは違い、育ての親である母方祖父母の臨終を看取った後は、やや苦労しながらも60歳くらいまで平穏に生きており、リオンからは前世両親が彼女を育てる事を決めたのは正しかったと断言されている。
転生者の記憶によって中身が本来とは別人に変貌し、リオンやマリエ以上に前世での経験の長さから、思慮深く王家の人間に相応しい品格とオーラを得ている(前世と今世での時間を合せれば、70代後半の人間の精神を持っている事になる)。
その為、数々の問題行為から廃嫡された上で半ば見限られてしまった兄のユリウスと異なって、今世の両親であるローランドとミレーヌの双方からは溺愛されており、癖の強い兄達ともなんだかんだで良好な関係を築いている。
web版では基本的に異世界無干渉派で、王妃である母ミレーヌの言いなりであったが、エリヤの性根を入れかえる程度の影響を与えていた。
しかし、アルゼル共和国で真の実力を出したリオンを取り込みたいミレーヌ王妃によってエリヤとの婚約を破棄され、リオンとの婚約をさせられる事になるが、その事でエリヤが決闘を起こすほどの騒ぎになってしまい、私情よりも国家を優先する為、リオンとマリエが説得に苦労している。(最も王族である以上は個人より国を優先するのは当たり前であり、国が崩壊しかけてる状況で実力も権威も忠誠心も無いフレーザー家のエリヤとの婚約は破棄されて当然であった。ローランドとミレーヌも国を優先した政略結婚である)
前世で我慢してまともな人生を送った反動なのか、今世ではマリエに言われて行動したまではよかったが、身体の弱いミアと友達になり、その境遇に同情した事で国際問題以上の致命的ミスを犯してしまった。
余談
別に悪人でも敵役でも無いのだが、婚約者のエリヤ共々大した苦労もせずに幸せになった事もあってか、web版の読者からの評価は極めて悪い。ゲーム知識を元に行動するも、アルカディアが帝国の手に渡り、戦争が勃発する原因となってしまった。ラストでリオンに3作目以降のアルトリーベ作品の存在を伝えるも、結果的にこれがリオンが結婚したリビア達とその間に出来た子供達と過ごす時間を減少させるオチになった事で、マリエやレリアと同じ「傍迷惑なやらかし」枠と見られている。またマリエやレリアは作中でも明確にやらかした人間として描かれているのに対してエリカは常識人としか描かれておらず、作中人物と読者の認識の乖離も評価が悪い原因である。