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エリカ・ラファ・ホルファート

えりからふぁほるふぁーと

エリカ・ラファ・ホルファートとは、小説『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の登場人物である。
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概要編集

ホルファート王国王女殿下。『アルトリーベ』3作目の悪役令嬢ならぬ悪役王女。

黒髪の美少女であり微妙にマリエに似た顔立ちのほわほわ系であり、1作目のアンジェや2作目のルイーゼと比べると、スタイルはそれ程グラマラスでは無いが、凹凸の少ないミリアリスには勝っている。


ローランド・ラファ・ホルファートミレーヌ・ラファ・ホルファートの間に生まれ、ユリウス・ラファ・ホルファートの同腹の妹に当たる。

ゲームの『本来のエリカ』は猫被りの上手い悪女で、3作目主人公のミリアリス・ルクス・エルツベルガーと敵対。3作目ラスボスであるファンオース公国公女ヘルトラウダ・セラ・ファンオースとも諍いを起こし、それによって新たな戦争への火種を撒くなど、様々な事件の元凶となる人物。

最後はそれらの国際問題を起こした責任で追放される役割だったが…。


本編における彼女の正体は、マリエ・フォウ・ラーファンの前世の娘にして、リオン・フォウ・バルトファルトの前世の姪が転生した存在

そして作中でほぼ最高純度の旧人類の血を濃く引いている。この為、ルクシオンを初めとした旧人類側ロストテクノロジーAIにとっては「最重要保護対象」である。


前世では、兄を酷使して死なせる事態を招く程の駄目なマリエに任せるのを良しとしない祖父母(リオン前世両親)に引き取られ、幸いにも健全に育った。

前世の人生を若くして途中退場した伯父や母とは違い、育ての親である母方祖父母の臨終を看取った後は、やや苦労しながらも60歳くらいまで平穏に生きており、リオンからは前世両親が彼女を育てる事を決めたのは正しかったと断言されている。


転生者の記憶によって中身が本来とは別人に変貌し、リオンやマリエ以上に前世での経験の長さから、思慮深く王家の人間に相応しい品格とオーラを得ている(前世と今世での時間を合せれば、70代後半の人間の精神を持っている事になる)。

その為、数々の問題行為から廃嫡された上で半ば見限られてしまった兄のユリウスと異なって、人望があり、政治的に警戒されてはいるが概ね好評価で、今世の両親であるローランドとミレーヌの双方からは溺愛されており、癖の強い兄達ともなんだかんだで良好な関係を築いている。


web版では基本的に異世界無干渉派で、王妃である母ミレーヌの言いなりであったが、エリヤの性根を良い方向に入れかえる程度の影響を与えていた。(この点は書籍版も同様)

曰く「理想の男性を捕まえる」よりも「理想の男性に育てる」方が良い。


しかし、アルゼル共和国で真の実力を出したリオンを取り込みたいミレーヌ王妃によってエリヤとの婚約を破棄され、リオンとの婚約をさせられる事になるが、その事でエリヤが決闘を起こすほどの騒ぎになってしまい、私情よりも国家を優先する為、リオンとマリエが説得に苦労している。(尤も王族である以上は個人より国を優先するのは当たり前であり、国が崩壊しかけてる状況で実力も権威も忠誠心も無いフレーザー家のエリヤとの婚約は破棄されて当然であった。ローランドとミレーヌも国を優先した政略結婚である。)


前世で我慢してまともな人生を送った反動なのか、「物分りが良すぎる」という欠点or長所があり、今世ではマリエに言われて行動したまではよかったが、身体の弱いミアと友達になり、物分りが良すぎるが故の「諦めが早すぎる」点が仇となる。

またリオンに似たのか抱え込みすぎるという悪癖も災いした。


ミアが全快すると自身の病が悪化するという情報を伏せてしまった事でアルカディアの覚醒という最後の分水嶺で最悪級の致命的ミスを犯してしまった。ミアを助ける手段がリオン達やホルファート王国を初め旧人類の血を引く人間にとっては大気が猛毒となってしまうという最悪の手段でもあった。(しかも治療法は無し、冷凍冬眠も効果が無い)

これにより、リオン達は「敗北したら全滅する」という生存決戦へと赴かなくてはならなくなった。


自己犠牲精神も主義化すれば悪い結果を招く典型例と言える。

彼女が情報をちゃんと情報を掲示したり、「何故、そういう現象が起きるのか」という疑問を掲示するという簡単な事でこの事態は回避出来た事であり、彼女もマリエと同じく「ゲーム世界」の観念に囚われすぎていたと言える。※リオン、マリエなど他の登場人物も同じ失敗をしているので彼女だけの問題では無いが、それがデカすぎた。


関連タグ編集

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 転生者











ネタバレ余談編集

別に悪人でも敵役でも無いのだが、国際問題所か、結果的に旧人類vs新人類の代理戦争を引き起こしたにもかかわらず、婚約者のエリヤ共々大した苦労もせずに幸せになった事もあってか、web版の読者からの評価は極めて悪い(自害する覚悟だったが、リオンとエリヤによって戦争終結まで眠らされ阻止された)。ゲーム知識を元に行動するも、友達の命を救う為にアルカディアが帝国の手に渡り、戦争が勃発する原因となってしまった(リオンに知られるとミアがリオンとルクシオンに消される可能性もあったので黙っていた)。戦争終結後のラストでリオンに3作目以降のアルトリーベ作品の存在を伝えるも、結果的にこの行動でリオンが世界の破滅を阻止する為に家族と過ごす時間を減少させるオチになった事で、マリエやレリアと同じ「傍迷惑なやらかし」枠と見られている。またマリエやレリアは作中でも明確にやらかした悪意のあった人間として描かれてある程度断罪されたのに対して転生エリカは常識人としか描かれておらず、作中人物と読者の認識の乖離も評価が悪い原因である。

転生兄リオンに多大な迷惑をかけるという意味で転生娘エリカはやはり転生妹マリエの娘なのかもしれない。


本当に主人公に対して悪気はないが、結果的にお人好しな主人公が不幸になったweb版と書籍版で物語が分岐した要因がweb版での評判の悪さとも言われている。

表向き処刑されたはずのミアがリオンの浮島で軟禁されてもルクシオンとクレアーレの発明により生き残りに成功した事で結局戦争で亡くなった犠牲者が余計な犠牲で終わり、マリエのように汚名返上の機会を与えられなかったのもよくなかったのだろう。

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