概要
15歳の女子高生3年生エヴリン・グレース・ハートリーはウィスコンシン大学の優秀な学生で代表生徒として新聞にも載るほどで、教師からも信頼は厚く、生徒からは男子はもとより女子からも人気がある学園のアイドルで休日にはボランティアで教会に通い聖歌隊にも入っていた。
クラスの他の女子生徒同様に男子らと何度かデートした経験はあるものの彼氏は作らず真面目であった。
誘拐と失踪
エヴリンは1953年10月24日、父親リチャードの友人のラスムッセン教授宅でクラスメイトの代理のベビーシッターをしている際、押し入って来た二人組の男と遭遇しエヴリンに欲情し、空き巣からレイプ目的に切り替えたか、または顔を見られた為の口封じ目的か、または最初からレイプ目的で押し入って来た不明だがに拉致誘拐された。
ラスムッセン家にはエヴリンの人毛が混じった血痕と手形が発見され、警察の推測ではエヴリンが犯人から平手打ちを食らい鼻血を出したか、頭部を刺されたか殴られて負傷して流血し瀕死のまま車で連れ去られた事が判明。
数日後、ラクロスの高速道路でエヴリンの物と思われる白いパンティとブラジャーと犯人の物と思われるジャケットやテニスシューズが発見されたが、生理中だったエヴリンの生理カップは犯人が戦利品として持ち帰ったのか発見されなかった。
エヴリンが全裸にされていた事から、瀕死状態でレイプされたか死姦された事が推測されている。
警察、両親共にエヴリンの死を確信し企業や街全体が懸賞金を賭けエヴリンの遺体を返すか、犯人に仲間を売らせる事でエヴリンの遺体だけでも回収する事を試みたが失敗に終わり未解決事件となった。
後に猟奇殺人犯として逮捕される事になるエド・ゲインはエヴリン誘拐の当夜、ラスムッセン家から2ブロック離れた親戚宅を訪ねており関与が疑われた。現在ではエヴリン誘拐の犯人はゴルフェアらだとほぼ確定しているが、なんでも屋のゲインが彼らの運転手を担当した、またはエヴリン誘拐がゲインの後の凶行に駆り立てたとも解釈出来る。
2004年の進展とその真相
2004年にメル・ウィリアムズという認知症の男性が1969年にバーで演奏を録音する目的で録音していたテープに友人のクライド・タイウィー・ピーターソンが酒に酔って罪悪感によりエヴリンの殺害に関与した事を告白している会話が偶然録音され、それによるとピーターソンとジャック・ゴルフェアともう一人の男がエヴリン殺害に関与し、ゴルフェアがあるパーティーでエヴリンと知り合いラスムッセン家でベジーシッターをする事を知りエヴリンをレイプするべく計画的にラスムッセン家に向かい、さらにゴルフェアがエヴリンの喉をナイフで切って殺害しラファージの森に遺棄した事が判明した。
その後、主犯のゴルフェアは罪悪感に苦しみクリスマスにショットガンで頭を吹き飛ばし自殺、ピーターソンは罪悪感に駆られながら心臓発作で死亡、もう一人も罪悪感に苦しみながら早世していた事が判明。また後の目撃情報や証拠品からもゴルフェアらの関与は明白であり、若気の至りで瀕死のエヴリンをノリノリでレイプし思い出しオナニーしていた奴等も街全体に愛されたエヴリンを殺害した重要性に気付き罪悪感に苦しむ羽目になったと言う事が事件の真相である。