オウカ・ナギサ
おうかなぎさ
「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2」(OG2)で初登場したスパロボボオリジナルキャラクター。
女の名前自体は『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION』のエンディングの時点で既に登場していたものの、同じ状況でありながら第2次αで直ぐに登場したアラドやゼオラとは異なり、実に2年以上の歳月を経てOG2で漸くの登場となった。
スクール最古参の生徒であり、クラス番号がアウルムクラスの1号であることから、「アウルム1(ワン)」と呼ばれる。実力もスクール中ナンバー1。
兄弟・姉妹思いな性格で責任感が強いが、生真面目で頑固。
スクールの生徒達の姉のような存在で、特にラトゥーニ・スゥボータのことを実の妹のように可愛がり、皆から「姉様」(アラド・バランガからは「姉さん」)と呼ばれ慕われていた。
もっとも、例外の生徒もいたようであり、シエンヌ・アルジャンを筆頭とした「アルジャンクラス」のメンバーからは終始アウルム1と呼ばれて距離を置かれていた。
ゼオラ・シュバイツァーと同じくアギラ・セトメに記憶操作を受けており、その影響で精神的に不安定な一面を持つ。
また、強化措置により、ゲイム・システムに長時間適応することが可能になっている。
記憶操作によってアラドを敵として認識するようになったが、ゼオラがアラドとの接触で本来の人格に戻ったことでゼオラの行動と自らの記憶の齟齬から錯乱してしまう。
そのため、アースクレイドルでの決戦においては人格を消去されてラピエサージュに搭乗させられていたが、ラトゥーニたちの決死の説得とクエルボ・セロの措置によって人格を取り戻す。
しかし、ゲイム・システムに適応するための強化措置の影響で余命が少ない状態になっており、最期は元の人格でラトゥーニ達と再会出来たことを喜びながら、マシンセルで復活したアギラを道連れにして地の底に沈んだ……。
OG2のアニメ版である「ジ・インスペクター」では、ゲイム・システムの稼働時間が延長され、マシンセルの投与で自己修復能力を獲得したほか、操縦系統が大幅に変更されたラピエサージュ・ファントゥームに搭乗している。
漫画版「Record of ATX」の第2部では、マシンセルに取り込まれつつも機体から取り出したコードATAをその制御中枢に撃ち込んだことによりアギラ共々明確に死亡している。
彼女の死後、OGクロニクル「護るべきもの、乗り越えるべきもの」にて、有人機だが、自律稼働用のAIにオウカの戦闘データとモーションパターンが組み込まれた量産型ヒュッケバインMk-Ⅱが登場し、ラトゥーニ達を苦戦させた。
しかし最後は、ゼオラとアラドの連携でかく乱され、その隙に近付いたラトゥーニの一撃でAIユニットを破壊されている。
余りの悲劇の人物だったため、一時期は生存説が囁かれたことがある。
生存説の根拠が「OGsではラピエサージュの最期のSEがロスト(撃墜)ではなく撤退音だった」事が挙げられる。しかし、その後の作品で登場することは無かった……。
尚、αシリーズでも存在はしているが、スクールの解散時にラトゥーニ共々消息不明になっている。
しかし、第3次スーパーロボット大戦αのスペシャルシナリオにおけるアラド達の会話から判断するに、こちらの世界ではまだ存命している可能性が高いと思われる。