「人格を作りかえるなど……紛い物の記憶を……与えるなど……おこがましいことなのです……」
「現に彼らは……僕達が与えた記憶を……捨て……自ら人格を確立させました……」
概要
嘗て、マン・マシン・インターフェイスの研究に従事していた科学者。
その時に被検体であったラーダ・バイラバンを研究者として誘い、お互い意識し合う関係となる。
その後、クエルボはより良い研究が進められるとEOTI機関(後のDC)に移り、ラーダとはそれっきりの関係となった。
しかし、離れても互いを忘れることは無かった。
EOTI機関ではスクールの被験者に対して非合法な実験を強要させられていた。
しかし彼自身は良心を捨てておらず、被験者がナンバーで呼ばれていたことに痛ましさを感じて、人間らしい名前を与えた。
DC中枢が壊滅してからはノイエDCに移り、アースクレイドル内で同じ研究者であったアギラ・セトメに従っていた。
しかし、アギラの非道さを目の当たりにして次第に距離を置き始める。
アースクレイドルにクロガネ隊が攻め込んできた際には、アギラは人間よりも研究データの確保を最優先としたため、クエルボも覚悟を決めてアギラとの訣別を選ぶ。
クロガネ隊と対峙した際には、嘗てのスクールの面々やラーダに冷たい印象を与える道化芝居を演じながら、ゲイム・システムに取り込まれて人形と化したオウカの記憶を取り戻した。
その直後にクエルボは裏切り者として攻撃され負傷してしまう。
最後は、ラーダに自分の愚かさを詫び、生き残りのスクールの面々の身を案じることを伝え、崩壊したアースクレイドルと共に命を落とした……。
尚、クエルボはスペイン語で「カラス」を意味する。
ジ・インスペクター
ゲームとは違い、道化を演じることも無くアギラに記憶を消去されてしまったオウカを救おうとしたが、彼女の攻撃を受けて致命傷を負ってしまう。
アラドに救助されて彼にラピエサージュのコックピットまで導かれたが、オウカの記憶を元に戻した後、力尽きた……。
本作ではラーダと再会することは無く、関係についても語られなかった。
Record of ATX
ゲーム同様にラーダとの関係が存在するが、アニメ同様に道化を演じていない。また、アシュセイヴァーを操縦していた。
ラーダとはアースクレイドル攻防戦で再会、乗機が損傷した彼女に自身が操縦していたアシュセイヴァーを託し、ラピエサージュのコックピットまで導かれオウカの記憶を元に戻すもアギラが仕掛けていたトラップによって、意識の無いオウカによって射殺されてしまった……。
遺体はラーダに回収されており、戦闘終了後に遺体収納袋に収められている。