概要*
ウズグモ科オウギグモ属(Hyptiotes)に属する蜘蛛。
他のウズグモ仲間と同様に毒腺を持たず糸のみで獲物を仕留める。
その蜘蛛の巣は独特な形で、普通のウズグモは一般的な蜘蛛の巣のイメージのような円形の網を作るが、オウギグモのは三角網と呼ばれ、円網から進化し円形の一部のみを残した物となっている。パイやピザを切り分けたようなものと言えばどんな感じの巣かわかりやすいかもしれない。オウギグモという名もこの蜘蛛の巣の形状から来ている。
このパイの内角部分から近くの枝などに繋がる、支えとなる糸が存在する。オウギグモはここに居座り、糸を引っ張って三角網を引き伸ばす。この巣へ虫が飛び込むと、すかさず糸を放してパチンコのように巣を飛ばす。蜘蛛の巣が飛ぶ勢いと引き伸ばされた糸が弛むことで虫は更に糸が絡まり脱出ができなくなってしまうのだ。
関連タグ*
カラカラグモ(似たギミックの巣を使う蜘蛛の種類。ただしこちらは扇型ではなく傘型。)