概要*
ウズグモ科(Uloboridae)。コガネグモ科と近縁とされる。腹部は卵のような形状のものが多い。
毒腺を持たない蜘蛛。毒で獲物を仕留めることができないというのは他の蜘蛛では見ない特徴である。また、蜘蛛の巣を作るが粘液は付いてない。ではどうやって獲物を捕まえ食べるというのか。
この蜘蛛の巣の横糸は篩板という器官から出される細かな糸からなる。この細かい糸はフワフワしており、昆虫の外骨格の蝋を吸収する上にファンデルワールス力という力で吸着する。粘液を一切使うことなく獲物にくっつき捕らえるのだ。
獲物が掛かるととにかく糸でギュウギュウに縛り無力化させると、消化液を掛ける。あとは他の蜘蛛と同じように、体外消化された獲物を食べるのみ。
ウズグモという名は円形の巣に上記の篩板の糸でできた白帯というものを渦巻状に仕掛けることに由来する。ただし全てのウズグモがそのように巣を作る訳ではなく、ウズグモの仲間のオウギグモは三角網と呼ばれる扇型の巣を形成する。
中には仲間と巣を繋げ1つのコロニーを形成する種も存在する。
関連タグ*
ボア(毒を使わず獲物を締め殺す蛇の仲間。)