概要
1964年2月25日に公開された「トムとジェリー」の短編映画。
1963年に公開された「お好みサンド」に続く、チャック・ジョーンズ制作のトムとジェリーの第2作目。
あらすじ
夜のコンサート会場、有名なバリトン歌手トーマシノ・キャッティ・カザーザ(トム)のコンサートが行われた。曲目は『セビリアの理髪師』のカヴァティーナ『ラ、ラン、ラ、レーラ…町のなんでも屋に』である。
しかし、コンサート会場のステージの下にはジェリーの寝床があった。ジェリーは枕元で眠りについていたがトムの歌声に起こされてしまい一向に眠れない。
我慢が出来なくなったジェリーは、抗議代わりに天井(トムから見れば床)を歯ブラシで突くがあべこべにトムに足を踏み出されやられてしまう。そこからジェリーが抗議してトムに酷い目を合い、今度はトムが反撃してジェリーに酷い目を合うという感じでドタバタが繰り広げられる。
ドタバタの途中、ジェリーは高い所から落下する直前におもりを落とした。そのおもりはトムの頭上に直撃し、そのまま舞台下へ落下。
その瞬間、会場は静まり返ったが、なんと舞台袖から歌声が聞こえた。なんとジェリーが歌っていたのだ。トムが舞台下でうんざりしている中ジェリーがクライマックスを閉め、会場は大盛況に包まれる。そして、幕を閉めた後に「THE END」の文字が出現して物語が終了する。
余談
ちなみに、幕を締めた後に「THE END」の文字が出現するという演出のエンディングはこの話限定の演出である。
蛇足になるが、洋楽を扱っているという理由もあるのか、何故か空耳ネタの動画が存在している。
関連タグ
テックス・アヴェリー:彼が監督した話の中に、『ラ、ラン、ラ、レーラ…町のなんでも屋に』を歌っている間にドタバタが発生するという共通点が存在している「へんてこなオペラ」(1952年制作)が存在している。