概要
薄くふんわりと焼いたスポンジケーキに、クリームを乗せ、二つ折りにして包んだ菓子。生地は小麦粉、卵、牛乳、バターで作られ、具も他にナッツや果物、あんこを入れることもある。
生地には卵白をたっぷり入れる。そのため、掴むと崩れそうなほど軽い手触りと、軽い口当たりで口に入れるとすぐに溶けそうな食感が魅力。
名前の由来
名の由来は、薄いスポンジケーキの生地を「薄い金属の板」に準え、それを意味するラテン語で「lamella」と呼ばれ、そこからフランス語の「omelette」になったという。
歴史
オムレツと名は似ているが、オムレツの派生ではなく、スポンジケーキとして発祥したとみられる。
一方、フランスにもオムレットという料理があるが、こちらは卵のみで作られ、これが訛ってオムレツになったとも。
起源は諸説あり、15世紀フランス説、中世ペルシャの「フムシ」という甘い目玉焼きが由来という説、古代ローマの「プルームオムレット」を起源とする説、ポルトガルの「ラバンデイラ」起源説、スペインの「トルティージャ」を起源とするもある。
それがフランスから日本に伝わり、独自に発展したのが現在のオムレットとなった。