概要
てんとう虫コミックス23巻及び、藤子・F・不二雄大全集13巻に収録。
落とした物と落としたと思われる場所、時間を付属の釣りざおに入力し釣り堀に入れると、それを探し出し、釣り上げてくれる。入力の内容が正確でなくても作動してくれる。忘れ物や人に取られた物を取り返したりもできる。
表記に関しては、大山版が「おとし物つり掘とつりざお」、水田版が「落し物つりぼりとつりざお」、『最新ひみつ道具大事典』が「落とし物つり堀とつりざお」となっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1984年4月2日に、水田版は2011年5月13日及び、2019年11月2日にそれぞれ放送している。
1984年版
- サブタイトルが「おとし物つり掘とつりざお」に変更
- 冒頭には少しだけだが、幼稚園児たちが戯れる様子などが映っていた。
- スネ夫は「春の日差しの中、こうして釣りをする気分は最高ですね」と言っていたが、一匹も釣れないのび太は「何言ってるんだか」と心の中でつぶやいていた。またのび太は既に色々なガラクタを釣り上げていたので、空き缶ややかんを釣り上げるシーンはなく、2人の前で釣りを卑怯な遊びと言っていた。
ジャイアンのバケツはジャイアンの頭にかぶる方向で落ちて来た。
- ジャイアンが吐いていたパンツは、縦じまのトランクスで、通りかっかた2人の女子学生にクスクス笑われていた。
- しずかんぼ部屋で釣りをした際のび太は、ゴミを一挙に吊り上げていて、しずかはクスクス笑っていた
- スネ夫はジャイアンを釣り上げた際「シーラカンス!」と叫んでいて、ドラえもんはのび太と道で会った際釣り堀を持ち出したことを注意しようとしていたが、ジャイアンのズボンのことを聞かされ一緒に空地に向かった。そしてズタボロになったスネ夫を見て、悪いけど勝手に自分達の道具を持ち出したんだからと互いに笑っていた。
2011年版
- スネ夫は「晴れた日の釣りは最高だね」とジャイアンに話しかけていたが、のび太は「何が最高なもんか」と文句を言っていた。また1984年版と同じくのび太は既に、色々なガラクタを釣り上げていたので釣り上げる場面が描かれたのは空き缶だけで、「ガラクタを釣るのだって難しいんぞ!」というのび太にジャイアンは「確かにな」と同情しかけたが、実際は「俺なんかどうしても魚が釣れちゃうもんな」と嫌みを言うためだった。
- のび太が帰宅した時、ママは頭に布を巻いていた。
- ドラえもんがバケツを釣り堀に投げ戻したことで、まず魚が1匹ジャイアンの背中から服の中にはいり、くすぐったがっている時にバケツが頭上に落ちて来たのでジャイアンは川の中に落ちてしまった。
- スネ夫はバケツが釣りあげられていく様子を目撃していたが、ジャイアンは怒ってスネ夫の胸倉をつかんでいたため見ていなっかったので嘘をつかれたと思い追いかけまわした。また回収したバケツは-ドラえもんがママに渡しに行ったので、やっぱり持って行っていたと思われてしまった。
- のび太が落としたボールペンの特徴のうち「ジラフの2色」の部分は言及されなかった。
- ドラえもんは大量の10円玉と一緒にジャイアンのズボンも持って行った。
- ズボンを脱がされたジャイアンは、1984年版と同じく女子学生2人にクスクス笑われていて、その場で魚屋の男性が売っていたヒラメでパンツを隠したが「何をするんだ」と男性に殴られた。そしてその後、公園の茂みに隠れた際、公衆電話からジャイ子に電話をかけてズボンを持ってきてもらおうとし、近くにあった10円玉を拾おうとしたが先にのび太に釣りあげられてしまい、これを追いかけた先で幼児達にパンツを見られてしまい、「パンツマン」と呼ばれてしまった。
- しずかはのび太が釣り堀に落ちてしまった後、のび太のことを心配していたが、スネ夫は「もう少しガラクタを探してくるって」と嘘を言って釣り堀を持ち出した。
- スネ夫は釣り竿が強く引いた際、カジキ釣りで鍛えた腕を試そうとしたが最初に連れたのはアヒルのおもちゃで、これに捕まってジャイアンが現れた。
- ドラえもんとのび太は角の所でぶつかっていて、この時互いにこのズボンがジャイアンの物であることを伝えあっていて、この時スネ夫の悲鳴が聞こえたので空地の方に向かった。そして「僕じゃないのに」とつぶやくスネ夫を見て、ちょっとかわいそうな気もしたが、「仕方ないよね」と互いに笑い合った。
2019年版
- ジャイアンとスネ夫は「ホントによく釣れるね」「嫌になるほどにな」と嫌みを言いながらのび太の方に視線をやっていて、のび太も「僕はそんな小さいのは狙わないんだ。もっと大物を」と言いかけ。この時に竿が引いてボロ靴を釣り上げた。そしてこれにスネ夫は「美味しそうな魚。塩焼きにする?それとも天ぷらにする?」と嫌みを言っており、 のび太が帰って行った時も「ゴミ拾いでもしてたのか」「のび太は偉いな感動で腹がよじれるぜ」と言っていた。
- つり上がったバケツの中に大量のゴミがはいっていたので」、ドラえもんは「釣りにいったんじゃないの」と言っていた。
- のび太が落としたボールペンのジラフの物とは言及されなかった
- ジャイアンのパンツは1984年版と同じく、青の縦じまトランクスだった。
- 大量の10円玉を交番へ届けに行ったドラえもんにのび太は「堅物だなぁ」と言っていて、この後の台詞のうち交番へ届ければに関する部分は、「皆に感謝されるぞ」に変更されている。
- のび太がこの道具を使って、男性が靴紐を結んだ際に置いたトラックに持っていかれてしまったフニャコフニャ夫の漫画原稿を見つけてあげる下りが追加され、その一方でパンイチになったジャイアンは母親と一緒の幼い女児や女子学生2人に笑われたりしていた。
- ガラクタばかり釣り上げるのび太を見て、スネ夫は「ガラクタ釣り堀だよ」と笑っていて、しずかはは1984年版と同じようにクスクス笑っていただけだった。
- スネ夫は空地の隅の方で釣りをしていて、「ざまあみろジャイアン」と言って釣り竿を引き上げたが、現れたのは顔を真っ赤にして怒ったジャイアンだった。
- ズタボロになったスネ夫を見てドラえもんは「何でスネ夫がこんな目に遭ってるの?」と聞いたが、のび太は「さあ、僕のせいじゃないよね」と答えていて、スネ夫本人は「のび太のせいだよ」と声も絶え絶えに言っていた。