概要
この仲間は、ジュゴンやマナティの2つのグループからなっている。絶滅したステラーカイギュウを除くと、現在は世界で4種だけである。カイギュウは「海牛」と書くように、一生を水中で暮らし、沿岸と河川で、主に水中に生えている草を食べて生活している。
水中生活に適応したため体には毛がほとんど無い。また、目にはまぶたが無く、目の周りの皮膚を伸び縮みさせることで目を閉じている。祖先は5000万年程前のアフリカに生息していたカバに似た姿をした原始的な半水生哺乳類であり、同じ祖先からゾウが出現したため、ゾウ類(長鼻目)とは兄弟グループといえる。
カイギュウ目一覧
2つグループの比較
特徴 | ジュゴン科 | マナティ科 |
---|---|---|
体形 | 少し小さくて細身 | ずんぐり体形で下から見ても幅広 |
鼻 | 鼻面は下向き | 鼻の穴はジュゴンより前の方にある |
胸鰭 | 胸鰭には爪がない | 胸鰭には爪がある |
尾鰭 | 尾鰭に切れ込みがある | 丸くて平べったい |
その他 | 雄には牙がある | 特に無し |