カラフトマス
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からふとます
サケ目サケ科。大きさ75センチくらい。
別名セッパリマス。
主に朝鮮からアラスカ、北米大陸に住み、日本では北海道や岩手県あたりで見られる。名前通り樺太(ロシア)にもいる。
分布する地域が広いためかサケ科の魚としては特によく獲れ、切り身に缶詰め、筋子(いくら)など大抵のサケ製品に利用される事から流通量も多い。
ちなみにセッパリマス(背張り鱒)という名前は産卵期のオスの背中が大きく盛り上がる事から。こいつ程ではないがベニザケも結構盛り上がる。
だがこの名称が差別的だと物言いがつき(くる病で骨が変形し、背中が曲がってしまっている状態を指すことから)、近年はあまり使われなくなっている。ご時世ゆえに言葉狩りに遭い改名に至った魚は他に「イザリウオ(現カエルアンコウ)」、「オシザメ(現チヒロザメ)」、「ランプサッカー(別名セダカダンゴウオ。旧セッパリダンゴウオ)」等が知られる。
サケ科の中でもかなり地味で、名前通り赤く染まるベニザケに対してこいつはオスメス共に背中側が黒っぽくなる程度。
ただしベニザケであれカラフトマスであれ、産卵期のオスの口先が曲がる「鼻曲がり」は健在。
サケ科としては短命な方で、孵化後はすぐ海に下り、川を遡るまでの期間は1年半と短め。もっと短いのはサクラマスで、秋に生まれ、翌春に下り、その年の秋には遡上する(ちなみにサケ本種は3~4年)。
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