概要
『カルテット』は、TBSの火曜ドラマ枠で2017年1月から3月に放送されたドラマ。主演は松たか子。脚本は坂元裕二。
カルテットとは、は主要キャラクター4名が組む弦楽四重奏のことであり、4人によるサスペンス、ヒューマンドラマ、コメディー、ラブストーリーなどの要素を交えた、「ほろ苦くて甘い、ビターチョコレートのような大人のラブサスペンス」をテーマとしている。
登場人物
カルテットドーナツホール
主人公たちが組む弦楽四重奏。司はQDHの共同生活場所として、祖父の所有する旧軽井沢奥にある別荘と、移動や日常生活に使うバン「ドーナツホール号」を提供している。当初は「カルテットドーナツ」と名乗っていたが、「ノクターン」での初舞台時に、瀧田の言葉を有朱から聞いた司の思いつきで「ホール」が加わり「ドーナツの穴」の意となる。
- 巻(早乙女)真紀
演:松たか子
第1ヴァイオリン奏者。4人の中ではただ一人プロの演奏家としての経験がある。
旧姓は早乙女で結婚により苗字と名前が同じ読みとなった。
終盤で彼女が戸籍を買っており本名が「山本彰子」だったことが判明。
- 世吹(綿来)すずめ
演:満島ひかり
チェロ奏者。無職。演奏前のルーティンは「裸足になる」、ソロを弾く場合はネックにキスをすることがある。寝て過ごすことが多く、眠ければところかまわずすぐに寝てしまう。
ストリートでチェロ演奏をしており、その際に鏡子に声を掛けられ、密かに真紀のことを探っている。「みぞみぞします」という独特の言葉が口癖。
幼少期にテレビで超能力を披露し「魔法少女」ともてはやされるが、父・欧太郎による詐欺であることがばれ、成人し就職してからもその頃の動画が周囲に見つかりいじめを受け、会社を辞めざるを得なくなるなどの苦悩を抱えてきた。この過去や欧太郎の不義理で無責任な言動を目の当たりにしてきたため疎遠になっていた。
- 家森諭高
演:高橋一生
ヴィオラ奏者。演奏前のルーティンは「シャツの襟元をはだける」。
軽井沢の美容院勤めで、美容師の資格は持たずアシスタントでバイトリーダーをしているが、後にクビになった。
かつてVシネマ俳優だったこともあるが、定職には就いていない。
理屈っぽくこだわりの強い性格で、唐揚げにレモンの汁をかけるすずめに抗議したり、真紀と司の服がボーダー柄で被るのを「特別な関係に見える」と文句をつけたりと度々めんどくさい程不毛な熱弁をしてくる。一方で下着のパンツを1枚しか持っておらず、たびたびノーパンで過ごしてそのことを他のメンバーに公言する。
離婚歴あり。
- 別府司
演:松田龍平
第2ヴァイオリン奏者。演奏前のルーティンは「眼鏡を拭く」。
ドーナツ販売チェーン「ふくろうドーナツ」広報部社員。
世界的指揮者を祖父に持ち、親族もプロの音楽家として活躍する「別府ファミリー」に生まれたサラブレッドだが、彼のみその縛りに嫌気がさしたのかプロにはなっていない。めったに怒ることがなく、思いきりわがままを言って破天荒な人物とみられることに憧れている。