概要
-それはXJAPAN(当時は「X」名義)が初の東京ドーム公演(1991年8月23日)を行う前日の1991年8月22日に起きた。
ライブのリハーサルに来ていたYOSHIKIは楽屋に行きつけのカレー店のカレーを準備しておいてくれと頼む。しかし実際に楽屋に運ばれてきたカレーは辛党のYOSHIKIですら気を失ってしまう程辛く、それにブチ切れたYOSHIKIがテーブルをひっくり返し、リハーサルもせずに家に帰ってしまったのが一連の流れ。
ちなみに、この日と同じ日にPATAが巨人の勝敗を巡って激怒する(この日、リハ前に東京ドームにて行われていた巨人対広島カープ戦の結果次第で機材搬入が遅れる可能性があった。巨人は9回に1点差まで追い上げるも敗れ、機材は時間通りに搬入出来た。そんな中で巨人ファンであるPATAがスタッフの「負けて間に合って良かった」という一言に激怒。「負けて何がいいんだ!」などと普段では考えられないほど激怒し、カレーが辛くて帰宅したYOSHIKI共々現場のスタッフを恐怖のドン底に落とした)事件も起こっている。
証人として、メンバーのToshIにも味見をさせたところ辛すぎて汗がダーッと出てきたとの事。
また、自身の健康を考えて野菜カレーを注文したつもりが実際にはポークカレーが運ばれてきたのも帰るのを後押しした理由らしい。
この事実は1995年1月9日放送のHEY!HEY!HEY!でバンドが初出演した時初めて明かされ、事件から25年たった今でも番組で取り上げられるほどのYOSHIKIを語る上で有名な事件と化している。
というか、最近は当時のXを知らない世代も増えてきているのでYOSHIKI=カレーが辛くて帰った人と認識する世代も少なくない。
ちなみに同番組でこの事件と同時に語られたため並んで知名度が高いのが「シャワーが熱い事件」。
こちらは篠山紀信との写真撮影に行った際、使ったシャワーが故障して熱湯しか出ず、熱湯を直に浴びたYOSHIKIが軽い火傷を負った事にキレて帰ってしまったという物。
2015年8月に番組に出演した際には当時の事件は「辛さのあまり貧血になり健康状態を害したから帰ったもの」だと弁明している。最初に言った当時は普通に「あったまきて帰っちゃいました」とハッキリ言っていた気がするが気にしてはいけない。
また、大槻ケンヂは自身のエッセイ「行きそで行かないとこへいこう(新潮社・平成9年発行)」の中で(YOSHIKI本人の名は出しておらず『あくまで噂』という体であったが)この事件について言及しており、日本印度化計画というカレー賛美の曲を作った大のカレー好きの自分でも「彼には負けますよ」というコメントを残している。
YOSHIKIカレー発売
事件から13年後の2004年にまさかの当時の事件を再現したレトルトカレー「『YOSHIKI伝説』YOSHIKIカレー<キレ辛>」がファミリーマートでの受注限定で発売。パッケージは円筒状でキレてドラムをぶっ壊そうとしているYOSHIKIの写真が使用されている。
カレーの味はキーマカレー×5、ビーフベジタブル×5の計10袋で税込4,500円。事件が事件なのでカレーそのものが辛いのはさることながら、振り掛けるとさらに辛さを増す危険度200%キレ辛スパイスも付属していた。
このスパイスの注意書きが
- 危険ですのでスパイスをすべて入れる際は<気合>を入れてください。
- このスパイスをすべて入れると、ドラムを投げたくなる、家に帰りたくなる等の症状がでることがありますのでご注意ください。
- 万一、辛さのあまりに人に迷惑をかけた場合は、「ごめんなさい」と謝ることをお奨めします。
- 小さなお子様やロックミュージシャンの手の届かないところに保管してください。
とこれまた非常にシュールなものとなっている。
しかしこの商品は受注限定品であり、公式からも「再販の予定はない」という事で長らく幻の食材となっていた。だが…
YOSHIKIカレー RETURNS
衝撃のYOSHIKIカレー発売から10年後、本人の徹底監修のもとさらにパワーアップして帰ってきた。しかも今度はカレーチップスも新たなラインナップに添えて。
元々チップスはXの再結成後のワールドツアーのオフィシャルグッズだったが好評を得て翌年の3月からHMVやローソンで、4月からはドン・キホーテで一般発売に。
今回カレーは一食のみの販売で税込680円、カレーチップスは三袋入りで税込380円となっている。
カレーは上述通り本人の徹底監修でチャツネがたくさん入った非常に美味なものとなっているが、辛さの方は辛いを通り越して「痛い」らしい。どういうことなの・・・
なお、早速各地で売り切れが多発しているらしく、一部店舗では取り扱っていないのもあって難民が続出している模様