概要
アメリカのR.J.レイノルズ社が製造・販売する煙草のブランドだが、2002年に日本たばこ産業がアメリカ以外での販売権を取得し、製造・販売している。
来歴
1913年、独占企業だったアメリカン・タバコ社が4分割されてR.J.レイノルズ社が発足し、当時トルコ葉(オリエント葉)を使った煙草に人気があったため、トルコ葉・バーレー葉・バージニア葉をブレンドし、香料で着香した最初のアメリカン・ブレンドの両切り煙草としてキャメルを発売する。
パッケージには「TURKISH & AMERICAN BLEND CIGARETTES」と記され、中近東をイメージしたラクダの絵(モデルはバーナム&ベイリー・サーカスの「オールド・ジョー」)が描かれた。
1921年、「キャメルのためなら1マイルでも歩く」というキャッチフレーズが生まれた。キャメルは売上を伸ばし、ワールド・ブランドへと成長し、米軍の支給品にも採用される。
1980年から2000年まで開催された過酷なクロスカントリーラリー「キャメルトロフィー」のスポンサーを務めた。
1987年よりF1でロータス、ベネトン・フォーミュラ、ウィリアムズF1のスポンサーを務めたが、煙草会社への広告規制が厳しくなり1993年をもって撤退した。
2002年、日本たばこ産業がアメリカ以外での販売権を取得。日本国内向けに癖のないブレンドに変更されたが人気が低迷。
2011年5月、東日本大震災で日本たばこ産業の工場も被害を受け、キャメル・ブランドも整理銘柄に入れられ販売終了。
2013年1月より、国外から輸入する形でキャメル・ブランドの日本での販売が再開された。
喫味
R.J.レイノルズ社のオリジナルは、トルコ葉独特の乾いた甘さ、香り(日本では臭いと評された)と着香したバーレー葉の辛さが特徴で、大味で豪快と言われる。
関連タグ
駱駝(小説家):ペンネームの由来が、吸っていた煙草の銘柄がキャメルだったためにペンネームを駱駝にしたと書いた作品のアニメラジオにゲスト出演時に語った