概要
「フューチャー・イズ・ワイルド」に登場する人類が滅亡して500万年後のトカゲの子孫である。生息地は氷河期による気候変動で地中海が干上がった塩原 地中海盆地。(厳密にはその中に点在する岩場。)
パッと見、か細くて白っぽいトカゲである。しかし、首の周りにあるフリルを広げると色鮮やかな色彩が目を引くことだろう。
フリルは頭頂部と側面部で独立しているうえに中に軟骨が通っている為、動かすことが可能。側面部を畳んだ状態で頭頂部のみをパタパタさせている。穴が所々空いているのも特徴で通気性に優れている。
求愛時に雄が使用するのだが、この手の求愛行動をする生物にしては珍しく雌にも存在する。
求愛時は雌に決定権があり、フリルの美しさだけでなく自分の走る速度に付いてこれる雄を交尾相手として認める。
性別関係無くフリルを持つ理由。それは塩湖や水溜りに生息するミギワバエを捕獲する為である。
フリルの表面からは粘液を分泌しており、まるでハエ取り紙やとりもちのようである。
やり方は虫取り網を持って走る子供の如くフリルを広げて二本脚で疾走し、ハエの群れの中に突っ込む。
その後、フリルに貼り付いたハエを長い舌で取って食べる。
このトカゲは水を飲まない。理由は周囲の塩湖や水溜りは塩分の濃度が高い為。代わりにハエの体から水分を摂取する。その為、ハエの摂取はとても重要である。(現代でも食べ物から水分を得ている生物は結構存在する。クジラ等の海生哺乳類が特に有名である。)
雌はカルスト地形の岩の空隙の底に産卵する。しかし悲しいかな、イノシシが嗅ぎまわって卵を狙っている。そして大半は食べられてしまう。成体もダックスフンドみたいなテンに狙われている。
劇中では疾走する姿だけでなくジッとしている姿も見られる。ハエを捕食するシーンもあるが虫の大群が苦手な方は閲覧注意である。
関連タグ
フューチャー・イズ・ワイルド:登場作品。
ドゥーガル・ディクソン:生みの親。
アガマ科:ご先祖。
エリマキトカゲ:モチーフ元。
トラトン:爬虫類ドゥーガロイド仲間。