曖昧さ回避
- 西洋悪魔学で言及されるデーモン。本項目で解説する。
- 『回転むてん丸』の登場人物。→クロセル・キシレール
概要
地獄の48軍団を従える偉大なる公爵。『ゴエティア』では49番目、『悪魔の偽王国』では38番目に記載される。
『ゴエティア』ではクロセル(Crocell)のほかクロケル(Crokel)、『悪魔の偽王国』ではプケル(Pucel)、レジナルド・スコット著『妖術の開示』ではプロケル(Procell)、日本ではピュセルと表記されることもある。
天使の姿で現れる悪魔。隠された物事についての様々な秘密を語る。幾何学と「リベラル・アーツ」と総称される諸学問について教える。
『ゴエティア』では大水が急激に流れたかのような大きな音を立てるが、音いがいには何も無いという。『悪魔の偽王国』では大きな音を立て、水に轟音をたてさせる、という書き方になっている。
彼は召喚者が命じると(『悪魔の偽王国』では「一定期間」)水を温め、浴槽を見つけるという。
『悪魔の偽王国』によると元能天使であり、『ゴエティア』ではこの事をソロモン王にも宣言したとある。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はヴェフエル(Vehuel)。
コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』のプケル(Pucel)の項目ではプロイセン人に伝わるという地獄の王「ポケル(Pocel)」と同じ悪魔かもしれないとしている。
フィクションにおけるクロセル
みなぎ得一作品
クローセル名義で登場。いろは双紙で初登場。足洗邸の住人たち。でも登場。
元は中央第一軍の所属だったが現在は黒瀬・誄歌(くろせ・るいか)という名前で万魔殿学園の教員を務めている。担当科目は数学とオカルト。読切『黒龍水使』では主人公を務めた。田村福太郎の同僚。