概要
グラウィリとも表記される、フランスの伝承に伝わるドラゴンの一種。
伝承によると、グラウリは巨大な蛇の姿をした怪物で、無数の蛇と共にメッス市の円形劇場に棲みついて毒の息を吐き出し、住人たちを悩ませていたとされる。
3世紀頃、聖クレメントはメッス市をキリスト教化するために派遣されてきたが、人々からキリスト教に入信する代わりにグラウリの退治を依頼される。
そこで聖クレメントはミサを行い、十字架でグラウリを宥めると、グラウリの首にストールを巻きつけセイヌ川まで連行し、二度と街の人々に悪さをしないと約阻止させ街から追い払った、若しくは川底へと沈めて退治したといわれている。