概要
イギリス有数の恐竜化石の産地・ワイト島の白亜紀前期の地層から発見されたスピノサウルス科の獣脚類。長らく同じイギリス産の近縁種バリオニクスに含められていたが、同じ地層から発掘されたリパロヴェナトルと共に新種として認められ、2021年にケラトスコプス・インフェロディオスと命名された。
属名は「角のあるワニ顔」を、種小名は「地獄の鷺」を意味する。
化石が断片的な頭骨しか見つかっていないが、全長は8mほどと推定されており、属名の由来として頭部に独特のトサカがあったと考えられている。系統解析ではバリオニクス亜科に分類されており、スピノサウルス科のヨーロッパ起源説を補強するものとされている。