概要
スポーツ(球技)のひとつ。日本で考案された。イギリスのクロッケーから着想を得ている。
遊び方を簡単に説明すると、審判の指示から10秒以内にスティックで打ったボールを、文字通りの「ゲート」(地面にコの字形の金具をさしたもの)にくぐらせて場を進めていき、コートの中央に設置されたゴールポールに当てることで「あがり」となるというもの。
ゲートを通過すると1点、ゴールポールに当たると2点を獲得でき、時間内により多くの点数を獲得したチームが勝利となる。
基本的に5人一組の団体戦で行われることが多く、高齢者向けのスポーツとして知られる。2人制・3人制の場合「リレーション」と呼ばれる。
元々は高齢者向けのスポーツではなく、太平洋戦争直後の物資が足りない時代に少ない道具で遊べるように、また子供の不良化を防止する目的で考案されたものである。
しかし高度経済成長の時期から平成初期にかけて高齢者向けの競技として流行し、その結果として「老人のスポーツ」としての印象が強くなってしまった。
このシルバースポーツのイメージのため「楽なスポーツ」と思われがちだが、実際には瞬発力こそ要らないものの、かなりの集中力と体力、そして団体戦としての知力や駆け引きを要する競技であり、未経験の若年者がいきなりやってもマトモにプレイできない。
歴史のそれほど長くないスポーツということもあり、世界的な知名度はやや低いものの、現在は発祥である日本を中心にアジア各国で普及している。このほか、ブラジルやペルーなど南米もプレイ人口が多い。
実は減少傾向にあるゲートボール
おじいちゃんおばあちゃん達のスポーツとして長らく親しまれたゲートボールであるが、近年はプレイ人口やゲームクラブ・チームが減少傾向にある。
ゲートボールは団体戦であるために、個人のミスが許されないような場面が少なからずある。このため、楽しく遊ぶはずの会なのに競技者の間でギスギスした空気感になってしまい、また一緒にプレイする仲間が固定されがちなことでゲーム以外の場での人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があることから、真剣なプレイを求めない層からは敬遠されるようになったという背景があると言われている。
また、あまりに「高齢者向け」のイメージが強くなったことで、若い新規のプレイヤーが参入しにくくなったことも要因の一つにあるといえる。先述のように2人制・3人制の競技は「リレーション」と呼ぶが、これはイメージ改革のために改名されたものである。
現在は個人戦であるゴルフのルールを採り入れた、グランドゴルフのチームやプレイ人口が多くなってきている。
遊戯王OCG
スタン落ちが名目上存在しない遊戯王OCGにおいて、過去の環境・カードプールやルールを再現して遊ぶことを俗に「ゲートボール」と呼ぶことがある。
前述の通り高齢者向けスポーツというイメージから名付けられたもの。
現行環境の高速化・ワンキル化を嫌い、ゲートボール環境を好んでプレイする決闘者も多い。
バンド
近田春夫・高木英一・野元貴子によって1983年に結成されたバンド(実質的には近田プロデュースの単発プロジェクトに近い)。同年活動終了。
1979年に近田春夫が自身のバンド「近田春夫&ハルヲフォン」を解散。同時期にガールズ」というバンドも解散しており、ボーカルのイリアを高木が誘って新しいバンドを結成していた。また、これとは別に近田もイリアを自身のバンド「近田春夫&BEEF」に誘う。
その後近田のレコード会社移籍に伴い、バックバンドであったBEEFが分離する形でジューシィ・フルーツとなった。
一方、ガールズの元メンバーであるタカ(野元貴子)は「ピンナップズ」を結成し、プロデュースには近田・高木両名が携わっていた。ピンナップズは1982年に解散し、ソロになった野元を近田と高木が誘う形で結成されたのが「ゲートボール」である。
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三遊亭圓楽 (6代目) ・・・審判員の資格を持つ。また1983年4月から1986年3月までテレビ朝日系列局で放送されていた『[[おはよう!ゲートボール]』ではレギュラー出演。