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コントが始まる

こんとがはじまる

『コントが始まる』は、2021年4月~6月に日本テレビ系列の土曜ドラマ枠で放送されたドラマ。
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概要編集

『コントが始まる』は、2021年4月~6月に日本テレビ系列の土曜ドラマ枠で放送されたドラマ。ドラマ『きょうは会社休みます。』や『SUMMERNUDE』の脚本を担当した金子茂樹のオリジナル脚本による5人の若者の生き方を描いた群像劇。主演は、菅田将暉。主題歌は、あいみょんの「愛を知るまでは」。

毎回ドラマの冒頭で菅田、神木隆之介仲野太賀の3人が劇中で演じるお笑いトリオ「マクベス」がドラマの伏線となるショートコントを演じ、本編でその伏線が回収される構成となっている。


あらすじ編集

1年半前に有名食品メーカーを退職した中浜里穂子は、スナック「アイビス」で働く妹の中浜つむぎと同居しながら、ファミレス「メイクシラーズ」でアルバイトをしている。そのバイト先で里穂子は週に一度ネタ合わせのため来店する売れないお笑いトリオ「マクベス」の3人に興味を持ち、ネットでネタを見たり彼らの事を調べるうちに、いつしか彼らの存在が人生の支えになっていた。


1年後、マクベスの単独ライブに初めて足を運んだ里穂子は、ライブ終了後にマクベスの解散発表を耳にし大きなショックを受ける。


一方、そんなマクベスの3人は自分たちの将来について苦悩していた。


高校の文化祭でコントを演じた高岩春斗と美濃輪潤平は周囲の反応をうかがっていたが、その日の学校中の話題をぷよぷよ日本一に輝いた朝吹瞬太にさらわれてしまう。誰からも相手にされなかった春斗たちであったが大学の落研にいたお笑い通の担任・真壁権助からはコントを賞賛され、春斗はそれを契機に進路をお笑い芸人と決め、潤平を相方に誘いお笑いコンビ「マクベス」を結成、5年後には瞬太も合流してトリオ編成となった。


しかし現実は厳しく、お笑い番組のオーディションに一度も合格することなくアルバイトの日々が続いていた。3人には「デビューから10年経ってもブレイクしなければ解散」という約束があり、10年目が近づいたある日、潤平は実家の「美濃輪酒店」を継ぐ事を意識し始め、高校卒業時から付き合っている彼女・岸倉奈津美から結婚したい素振りを見せられていると告白。瞬太からもバイト先の焼き鳥屋「ボギーパット」の店長・安藤友郎から正社員昇格の話を持ち掛けられていると告げられ、ネタ作り担当の春斗は自責の念に駆られる。


瞬太の提案で、「次のネタ見せオーディションに不合格なら解散」と決めオーディションに挑むも無残にも玉砕。翌日の単独ライブでマクベスは来月の単独ライブをもって解散すると数少ないファンたちに発表する。


ライブ終了後、いつもファミレスで接客してくれる里穂子を客席に見つけた春斗は、帰路につく彼女に声をかけ、この事をきっかけにマクベスの3人と中浜姉妹との交流が始まる。


登場人物編集

マクベス

マクベス

高校の同級生で結成したコントトリオ。全く売れておらず、月一の単独ライブを開催しても客席には空席が目立つ。


マクベスのメンバー。ネタ作り担当。ツッコミ担当。解体現場でアルバイトをしている。

高校2年の文化祭で演劇の脚本を執筆して賞を取り、翌年の文化祭に潤平と臨んだコントの舞台で手応えを感じ、進学せずコント芸人を目指すようになる。

10年が経ち、芸人として日の目を見ないまま、自分が芸人の道に誘った事で潤平や瞬太の人生を壊してしまったのではないかと悩むが、彼の責任感の強さや洞察力から生まれるネタで、里穂子や兄の俊春などが救われている面もある。

マクベスの解散が決まり仲間が次々と第二の人生の準備を始める中、これまでマクベス以外の世界を知らず他に何も取り柄がないことで、1人だけ他の生き方を見つけられずにいる。

マクベス解散後は水道修理(水のトラブル)の仕事に就く。


マクベスのメンバー。ボケ担当。焼き鳥店「ボギーパット」でアルバイトをしている。趣味はスナック通い。主食はポップコーン。

少年時代からゲームに熱中し、高校在学中にぷよぷよの全国大会で優勝し卒業後はプロゲーマーとして活動していたが、5年前にマクベスに合流する。

ゲームの優勝賞金で高校時代に中古のシトロエンを一括で購入し、その後、その車がマクベスの移動手段となる[5]。

父を若くして亡くし母とも折り合いが悪かった事で孤独を感じており、自分も父のように長く生きられないのではないかという漠然とした不安から高校の頃から自殺を考えることもあったが、春斗の何気ない一言に救われ、それ以来春斗には絶大な信頼を置き彼にずっとついて行こうと決める。また行きつけのスナックで知り合ったつむぎと意気投合し、彼女には弱い部分を見せるようになる。

「やることなすこと全て否定する」母・友利子を拒絶し、高校卒業後1人暮らしを始めて以降、彼女が嫌がる金髪にしてポップコーンばかり食べるなど反発し、顔を合わせることも避けていた。病院から母が危篤と連絡が入るが会うことを拒否したため、春斗たちから説得されるが、それでも拒否してマンションを飛び出し、春斗たちとケンカして居場所がないとつむぎを呼び出し助けを求めた際、彼女から諭され病院に向かう。病院で意識のない母に対し「やり直すための許す時間をもう少しくれ」と訴えるが、母の最期を看取ることになる。

マクベス解散が決まり、つむぎと過ごす時間が増える中で彼女との仲が深まるが、彼女の部屋探しを手伝う過程で衝突してしまう。その後、アイビスのママからつむぎの恋心を聞き、以前彼女が「自分には誰もサプライズをしてくれない」とこぼしていたことから、サプライズで彼女にキスをして自分の愛情を伝えた。

マクベス解散後は、大冒険に出るとつむぎを日本に残し、海外に渡航する。


マクベスのメンバー。ボケ担当。雀荘「赤まむし」でアルバイトをしている。普段から冗談の多いムードメーカー。汗をかくと足が臭くなる体質。

高校時代、「周囲を笑わせたいから」と春斗を文化祭でコントに誘うが、実は憧れの奈津美の気を引くのが目的だった。7月23日を「奈津美の日」と決め、「723(なつみ)」の車のナンバープレートの写真を72枚プレゼントしたことで彼女のハートを射止め付き合う事に成功する。

10年経過した現在では奈津美との結婚を意識しているが、大手企業で働く奈津美と売れない芸人である自分の格差に悩む。マクベス解散が決まり自分の武器がなくなることや、彼女の誕生日を祝う計画をすっぽかされた事で一時は別れも覚悟するも、春斗達の計らいで自分が奈津美に仕掛けようとして失敗したサプライズ企画を逆に奈津美がやってくれたことから彼女の愛情を再確認する。

マクベス解散後は実家の「美濃輪酒店」を継ぐつもりでいたが、義兄の光洋が脱サラして酒屋を継ぐ話が進んでいることを母・朱美から聞かされ、急に慌て出し、解散が決定してからは実家に戻り本格的に酒屋の修行を始める。これまで好きなことをやってきて家業を顧みなかった考えの甘さを父・龍造から叱責されるが、頭を下げて得意先を開拓するなど徐々に社会人として成長を見せたことで、姉・弓子からは売れなかったマクベスでの経験が生きていると褒められる。

奈津美との交際を切っ掛けに勇馬と距離を置くようになった自分に春斗が同調し、それまで仲が良かった勇馬と春斗が不仲になってしまったことに長年責任を感じており、春斗に内緒で勇馬を「ボギーパット」に招き自身が勇馬と歩み寄り、その様子を後から来店した春斗に見せることで勇馬と春斗が打ち解けやすい雰囲気に持ち込み、長年の彼らのわだかまりを解くことに成功する。

マクベス解散後は、実家の「美濃輪酒店」を継いでいる。


中浜姉妹


ファミレス「メイクシラーズ」でアルバイトしている。マクベスの熱狂的なファン。1993年4月10日生まれ。

一年半前まで有名食品メーカー勤務であったが、真面目すぎる性格ゆえに自分に何の責任もないクレームに対応していた所、いつの間にか同僚たちから裏切られ、そのトラブルの原因を全部自分のせいされ、クレームも責任を一人で背負わされる状況に追い込まれ、その重圧に耐えられずに社内で完全に孤立したことからトラブルが一段落したタイミングで退職してしまう。アパートで廃人のようになっていたところを妹のつむぎに助け出され、つむぎの献身的な世話によりファミレス「メイクシラーズ」でバイトをするまでに回復し、マクベスの3人と出会う。

マクベスを応援することが人生の支えとなっており、飼っている熱帯魚にメンバーの名前をつけたり、ネットに上がっているメンバーの過去のインタビュー記事をほとんど読み漁り、メンバー間でも知らないような事も熟知するようになっている。

実は前の会社を退社した当日、泥酔して深夜の公園で寝ていたところ心配して声をかけてきた春斗に酔って絡んでいたが、春斗に指摘されるまでその事を覚えていなかった。

その後また深酒で春斗に絡んでしまうが、その際にマクベス解散後の彼の不安な本心を聞いてしまい、春斗の書いた温かいコントに人生を救われてきた彼女は、今度は自分が彼の力になりたいと考えるようになる。また、つむぎが同居を解消して独立しようとしている事から、自身も過去の傷から立ち直ろうと就職活動を始め、奈津美の知り合いの転職エージェントに紹介してもらった会社に就職が決まる。


里穂子の妹。1995年9月19日生まれ。同居して不安定な姉の面倒を見ながら、スナック「アイビス」で働いている。

中高6年間野球部のマネージャーを務め、「伝説のマネージャー」とまで称賛されていたが、部活を引退すると目標を失って無気力になり、大学にも行かず職を転々とし、スナックの従業員に落ち着く。

子供の頃から弱っていたり傷ついている人を放っておけない性格で、自分を後回しにしても他人を助けることを優先するため、里穂子からはもっと自分を大事にしてほしいと心配されている。しかし、つむぎ自身は他人から感謝される事で自己肯定感を得ている自分を空っぽと感じ、何かに熱中している人たちを羨ましいと思っている。

アイビスの常連客・瞬太と仲良くなり、「瞬ちゃん」と呼んでいるが、あくまで兄のような存在で恋愛関係にはならないと断言する。しかし、瞬太から彼の母親の件で助けを求められたり彼の事を知るにつれ、内心では瞬太を好きになり、瞬太からキスをされたことで彼と付き合う事になる。

里穂子が精神的に立ち直りつつあることから、このまま面倒を見続けるのは姉のためにならないと姉のアパートから引っ越す事を決めるが、姉の世話を焼くことが誰かの役に立ちたいという自身のモチベーションにもなっていた。

以前から「野球部のマネージャーみたいな仕事」がないかと探しており、里穂子から「シンプルにマネージャーの仕事を探せば」と言われていたことから、楠木がアイビスに来店した際、パソリブレでマネージャーの仕事をやりたいと就職の相談をする。その際、高校時代、甲子園に行くために選手のためにいいと思ったことは迷惑がられても言い続けてきたことからやり遂げる自信があるという心構えを語って採用される。


関連タグ編集

日本テレビ 土曜ドラマ

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