概要
オーストラリアのみに分布しているやや小型のカブトムシのグループ。
学名は「Haploscapanes」。
属名のゴウシュウはオーストラリアの略称「豪州」に由来する。
いずれの種も頭角と胸角は大きく発達せず、前胸と上翅に点刻がある。
本属は真性カブトムシ族に分類されるが、パプアカブト族の一部の種と同所的に分布しているため、パプアカブト族として扱われている場合がある。
主な種
ゴウシュウマルムネカブト(H barbarossa)
クイーンズランド州に分布しており、ユーカリ林に生息しているとされる。
頭角は短く、胸角はわずかに盛り上がる程度である。
ヨロイモグラゴキブリと共生関係にあり、幼虫はヨロイモグラゴキブリの糞を餌にしている。
「オオゴウシュウカブト」とも呼ばれている。
ゴウシュウカブト(H australicus)
頭角は先端付近に突起が生え、胸角は短く前方に突出し、外観はアトラスオオカブトの小型個体のようになる。