サイクルマン(キョーダイン)
さいくるまん
CV:辻村真人
『宇宙鉄人キョーダイン』第15~17話に登場した犀の特性を備えたダダロイド。額と鼻に角が生えており、両手が車輪(キャスター)になっている。乱暴な口調で話すが、一人称は「私」。
武器は倉庫の壁も貫く角で、頭部を振り回す事でミサイルとして発射する事も可能。また地球に来たばかりの頃は赤い隕石のような怪物体に全身を包んでおり、この状態では火花を撒き散らしながら体当たりを仕掛ける。さらに宇宙放射線を放出する他、透明になる事も出来る。
海堂博士が発明した新兵器ブラスターXガンに対抗するべく、葉山博士の身代わりロボットと共に地球を訪れて、ブラスターXガンの入手およびそれを防御するサイクルマンガードの開発を目論んだ(ついでにブラスターXガンの複製も行った)。
サイクルマンが変形した装甲車。犀の全身を模した姿をしている。カウル部分の角を使った体当たりを得意とする。また「サイクルマンミサイル」という武器を装備しているが、着弾シーンしか描かれておらず、詳細は不明。その全身にはサイクルマンガードが施されており、ブラスターXガンの光線やグレートパンチも通用しない。ただし、角にはサイクルマンガードがないらしく、ここが弱点となっている。
ちなみにミニチュア撮影のみならず、屋外撮影用のグランカーと同サイズの車を使った撮影もされている(劇中では実物による撮影がほとんどだった)。
ダダ円盤とは異なる赤いUFOに乗って地球に上陸し、怪物体の姿で上陸地点にいたキャンパー達を轢殺する(描写はないが、足跡が残っていた事から一度元の姿に戻った模様)。その後、地球防衛軍の新型ミサイル輸送部隊を襲撃し、兵器庫にも襲撃をかける。キョーダインが出撃すると、宇宙放射線で彼らの動きを鈍らせ、まんまと退散する(キョーダインはジョイント回路に異常が生じてしまい、サイバグラフィーによる人格とボディの分離を余儀なくされた)。しかし、港で葉山博士を目撃した葉山健治と白川エツ子が撮影した写真内にて船にいる姿が確認され、キョーダインが基地である貨物船に現れる。ブラスターXガンによる光線とグランカーによる体当たりを受けて怪物体から出現し、ブラスターXガンによって右手の車輪が外れてしまうものの、海堂博士の身代わりロボットを連れ出し、本物だと思い込んでいるキョーダインを動揺させ、まんまとブラスターXガンを入手する。ロボ兵にブラスターXガンを持たせてキョーダインを攻撃するが、右腕の修理を優先してひとまず退却する。
キョーダインが再度基地に乗り込むと、落とし穴で二人を地下牢に入れ、檻の電磁波で彼らを苦しめる。キョーダインがいないのをいい事に基地のミサイルで地球防衛軍に攻撃を仕掛け、右腕の修理が完了するとキョーダインをブラスターXガンで処刑しようとする。だが、葉山博士の身代わりロボットがキョーダインを救出してしまい、彼らを追跡するものの、ブラスターXガンを奪い返されてしまう。キョーダインが再三港に現れると、サイクルマン装甲車に変形して彼らを苦しめて撤退に追い込む。
ブラスターXガンが不完全と判断した海堂博士は強化に必要な相模湖に落ちた虹色の隕石を入手しようとするが、サイクルマンはモーターボートに乗り込んで妨害に現れる。キョーダインに邪魔されつつも装甲車に変形して海堂博士達を追うが、グランカーの体当たりで山道から転落してしまう。だが隕石の在処を知る天文学者の天田教授を暗殺し、教授の遺言を頼りに隕石の在処に向かう海堂博士も狙撃して鉄橋から落とした。続いてキョーダインを倒そうと目論み、「地獄原にて葉山博士を死刑にする」という手紙を紙飛行機でキョーダインに送り、地獄原で彼らと対峙する。装甲車に変形して彼らを苦しめるが、葉山博士の身代わりロボットが盾になった事で角が弱点である事がバレてしまい、スカイゼルがX物質を利用して放った光線で角が切断されてしまう。苦しみながら暴走し、岩壁に激突して元の姿に戻ってしまい、何も出来ないまま、キョーダインダブルキックを受けて爆散した。
葉山博士の身代わりロボットはキョーダインに「サイクルマンの命令に背くと、ダダ星にいる葉山博士、譲治、竜治の命が危険に晒されてしまう」という事実を告げて事切れるのだった。
本編で戦車形態に変形する最後のダダロイドとなった。また彼の登場を契機にキョーダインがサイバグラフィーによって譲治・竜治に擬態したり、海堂博士や花つみの歌もストーリーからひとまず離れる事になるなど、色々な転換点を迎える事になった。
名前で勘違いされがちだが、「サイクル+マン」でなく「犀+車+マン」である(つまり「犀車男」という事)。
足跡には足趾のようなものがあったが、彼の足には足趾はなかったりする。
結局ブラスターXガンが強化される事はなかったが、仮に強化されたとしてもダダ兵団はそれにも対抗する装備を開発していた可能性がある。