CV：里見たかし
概要
『宇宙鉄人キョーダイン』第4~6話に登場したガトリングガンの特性を備えたダダロイド。口が6つの銃口を備えたガトリングガンになっており、両手もガトリングガンを2つに割ったような形状をしている。両方の側頭部と後頭部に小さな銃身を持ち、頭頂部にはレーダーがある。胴体にはキャタピラのような意匠があり、胸にはダダ星のシンボルマークがある。鳴き声は「ガワッ」。
口の銃身から銃撃を放つ他、両手を合わせて口の物より大きな銃身を形成して銃撃する事も可能。また身体は複数のパーツに分離出来る。
タンクーダ同様煙草を嗜んでいるが、葉巻でなくシガレットを吸っていた（しかも6つの銃口に1本ずつ入れていた）。しかし、手の形状を考えるとどうやって入れたんだか?
地球人の若者をサイボーグに改造したばかりか、彼らを消耗品扱いするなど、ダイキライ同様生命倫理が欠落している。しかし、キョーダインに敗れたダイキライを修理するなど、一応の仲間意識は持っている（尤もダイキライに対しては恩人を気取ってか色々と指図をしていた）。
「チェンジ!ガトリンガー!」と発声する事で巨大な戦車形態「ガトリンガータンク」に変形する。
不死身サイボーグ
地球人の若者を改造して生み出した兵士。緑色の肌をしていて、迷彩服とダイキライの頭部を模したヘルメットを装着している。洗脳も施されており、物騒な命令にも黙って従う他、処刑される際にも不気味な笑い声を上げるなど、もはや改造前の人格はなくなっている。耐久力は高いが、初期型は40発の銃弾を受けると活動停止に陥った。体内には爆破装置があり、リモコンによる自爆はおろか、これを利用して特攻も行った。ガトリンガーはテストを経て頭部と心臓部の強化、および耐久力を銃弾100発までに上げるようにロボ兵に指示した。
ガトリンガータンク
ガトリンガーが変形した戦車。ボディには歯車があしらわれており、赤い歯車の中に三日月状の目がある。歯車の回転に応じて困り目になったり、釣り目になったりと多彩な表情変化を見せた。武器は4つの銃砲とガトリングガンを模した大砲。バラバラになってもある程度なら自己修復が可能。
劇中の活躍
キョーダインに敗れたダイキライの部品を回収し、基地にて修理を施し彼を復活させる。
後日、サイボーグのテストを兼ねて彼らに銀行を襲撃させるが、銃弾を浴びすぎた事で活動停止に陥ると彼らを自爆させて証拠を隠滅した。その後、ランニングで神社に来ていたキョーダイン一行を襲うが、失敗に終わると彼らを廃車置き場のプレスにかけて処刑し、スカイゼルに発見されると、「挨拶の一発」と称してキョーダインに銃撃を連発して攻撃した。自分から戦いを仕掛けたにも拘わらず、キョーダインに追い詰められると「お前達と戦っている暇などない」と言って退散するが、実は体を分解して廃車の中に潜んでおり、キョーダインが退却すると元に戻った。
地球防衛軍はサイボーグ事件にガトリンガーが絡んでいると睨み、ガトリンガーが現れた廃車置き場を調査するが、ガトリンガーはタンクに変形して防衛軍の通信部隊を襲ってキョーダインを引き付け、調査班をダイキライに襲撃させる。キョーダインが現れると戦わずに退散し、アジトに戻って捕えた白川エツ子を改造しようとする。しかし、エツ子が『花つみの歌』を歌い出すと突然イラつき始め、予定を変更して彼女をバーナーで処刑しようとする。そこへグランミサイルに変形してアジトに強行突破したキョーダインが現れ、エツ子（と丸井大佐と細田軍曹）を解放されてしまう。ダイキライと共にキョーダインと戦うが、スカイゼルのキックによって首が反対側を向いたり、ダイキライの攻撃が間違って自身に当たるなど醜態を晒してしまう。キョーダインの罠にはまってダイキライと共に低温ボックスに入ってしまうが、サイボーグ部隊を出撃させて彼らの手で脱出する（この時口に氷柱が出来ていた）。そして、サイボーグに特攻を命じてグランゼルの左腕を損壊させる。追撃を試みるも、スカイジェットによってキョーダインは逃亡してしまった。
修理を終えたキョーダインは海堂博士の捜索に出掛けるも、キョーダインが姿を消した事でガトリンガーは東京襲撃を画策し、円盤の怪光線で東京都民を金色の人形に変え、建造物に攻撃を仕掛けた。そして「2時間以内にキョーダインを捕虜として我々に引き渡さないと東京は全滅する」と防衛軍に通告する。キョーダインが現れるとダイキライと共に出撃し、キョーダインをサイボーグ部隊が潜んでいた地点に誘導する。しかし、部隊はキョーダインに攻撃出来ないまま自滅してしまい、結局キョーダインと直接対決する羽目になる。ダイキライと共にタンクに変形するが、グランミサイルによってダイキライタンクと衝突してしまい、バラバラになってしまう。何とか復元してダイキライの仇を討とうとするが、グランミサイルのグランフィニッシュを受けて今度こそ爆散した。
余談
後頭部の銃身はキョーダインとの初戦後は消失していた。
『花つみの歌』に対して必要以上に拒否反応を示していたが、終盤に明かされる歌の秘密を考えるとこれは伏線だった可能性もある（単に歌嫌いだった可能性もあるが）。
銀行を襲うサイボーグは「東京ボンバーズ」が演じた。
関連タグ
宇宙鉄人キョーダイン ダダ星地球侵略ロボット軍 ダダロイド ガトリングガン
ガトリングマン：同じくガトリングガンモチーフの怪人。
