概要
リージョン界の警察組織IRPOの隊員の1人。ゲーム中で見られる唯一の妖魔隊員。名前通り無口。なぜ無口であるかはわからない。陰術の資質を主人公が取れるシナリオの場合、この資質イベントで彼を仲間にできる。重要参考人が、影のリージョン「オーンブル」に逃げ込んだため、自身の影だけをここに送り込んだのだが、間違った情報をつかまされていた模様。本体とは裏腹に影は雄弁に喋るのだが、本体が無口である点を影つまり本人の人格から注意を受ける。
▼オーンブルで彼を見かけたときの状況はまさにこんな感じ。
その後、オーンブルを出てから「ルミナス」に居る彼の本体に話しかけると無言でスッと加入してくれる。
「オーンブル」に主人公が突入する事が仲間にする条件の一つの為、条件を満たさない主人公では仲間に出来ない。特に突入が最初から不可能なT260Gとクーンでは諦めるしかないだろう。さらにその他の主人公の場合も、主人公自身が陽術の資質を得られなくなるというデメリットがある。
また、彼は上級妖魔なのだが、彼を引き合いにしてメサルティムを仲間にしようとした場合、下級妖魔のメサルティムは彼が無口すぎて機嫌を損ねたと勘違いしてしまい、恐れをなして逃げ出してしまう。これを避けるには、サイレンスを加える前に他の上級妖魔を連れてメサルティムの所に連れていくか、もしくはアセルスを加えておくしかない。後者ができるのはPS版ではエミリアのみ。
アセルスやヌサカーンを連れていけないレッドとリュートの場合、時の君をメサルティムの所へ連れていくしかないのだが、時の君を仲間にするためには事前に資質イベントをこなさなければならない関係上、サイレンスも含めた3人全員を両立するためには仲間にする手順にクセがある。
以下の手順で3人全員の加入が可能。
- オーンブルでサイレンスの影に協力を約束してもらった後、陰術の資質を得たらサイレンスに話し掛けず一旦放置→秘術か印術のイベントをクリアして時の君を仲間にする→メサルティムを回収→待たせていたサイレンスと話す(この後、時の君に陽術の資質を取らせることが可能)。
- 主人公が事前に陰術を買っておき、他の仲間に光の迷宮を突破させて陽術の資質を得てもらう→秘術か印術のイベントをクリアして時の君を仲間にする→メサルティムを回収→オーンブルを突破してサイレンスを仲間にする(時の君に陰術の資質を取らせることが可能)。
変装能力があるとのことだが、作中でそれを示すシーンは無いのが残念である。
戦い方によっては、戦闘終了時に蝶のような羽を見せる。
なお、攻略本に載っている外伝小説では結構愉快なキャラにされていた(彼に限った話ではないが)。
ヒューズのクレイジー捜査日誌
裏解体真書掲載の小説『ヒューズのクレイジー捜査日誌』では「ムッツリの吸収マニア」とヒューズから評価されており、レンの死体をリージョンの混沌に流出させてしまう原因を作った(タンザーを吸収しようとしてリージョンシップのハッチを開けてしまい、死体が流出)。死体は回収が不可能になり、そこでヒューズは隠蔽の為にエミリアを裁判を経ずにディスペアに投獄する事に…。
モンドフルボッコの際にもメカのグレートモンドを吸収するべく、妖魔の剣で一心不乱のメッタ斬りを浴びせている。
リマスター版
なお、オリジナル版ではオーンブルに調査に行ったにもかかわらず何故か陰術の資質を得られず、代わりに任意で陽術の資質を取ることが出来た。
リマスター版ではこれが変更され、ルミナスで仲間になる際に陰術の資質を自動で得るようになった。
……つまり、強力な陽術である「超風」が使えなくなってしまい、実質的な弱体化と言われることも。
一応「追加要素なし」で始めれば原作通り陽術の資質を得ることが出来るが、そのデータを引き継いでルミナスで仲間にした場合、「陽術を持っていると入れないオーンブルに行った」という設定が忠実に反映されて残念ながら陽術が全て消されてしまう。
追加シナリオのヒューズ編では、流石に裏解体真書の小説版の吸収マニア設定はギャグ過ぎたのか無かったことになっている模様。むしろ苦労人さが増しており、エミリアルートでは小説版とは逆にヒューズの不祥事の巻き添えを食った形になっている。
ヒューズ編ではヒューズが同僚であるため、わざわざオーンブルに行かなくてもルミナスで会話するだけで仲間にすることが出来る。実はサイレンスがガセ情報を掴まされた原因もヒューズのミスであったことがブルーシナリオで判明するのだが、その顚末「クーロンで軽犯罪を見逃す代わりに得たリージョン強盗の情報がガセで、ドールからツッコミを入れられる」は、細部にわたり「ヒューズのクレイジー捜査日誌」そっくりそのままである。
ただし、アセルスルートではサイレンスがファシナトゥールの針の城に潜入するという展開になるため最終盤まで仲間にできない。この時の会話によると、どうやらサイレンスは針の城出身の妖魔だったらしい。ヒューズは「久しぶりの故郷だろ?」と言うものの、サイレンスはジェスチャーでむしろやりにくいと必死に嫌がっていたが、結局ヒューズのゴリ押しで内情調査のため潜入することになった。
(実は裏解体真書に掲載された小林智美氏のイラストのコメントにて、元は「オルロワージュの小姓なんだけど、寵姫に気が行ってて振り向いてくれないから、まあいいやって針の城を出ちゃって、IRPOに入ったんじゃないか」という設定が語られており、これが原型になったものと推測される)
ちなみにアセルスルートでは陰術の資質を取らないまま進むため、追加要素なしアセルス編で超風と光の剣を覚えさせる→ヒューズ編アセルスルートと進んだ場合のみ上位陽術を持ち越せる……が、次周で仲間にするとやっぱり陽術が消えてしまうためあまり意味はない。
ちなみにアセルス編の没設定では針の城の黒騎士教育長「ウェズン」という没キャラクターが存在したのだが、サイレンスの本名が不明であることや、針の城出身の妖魔であったことが判明したこと、さらにウェズンと同じおおいぬ座つながりのフルドがサイレンスと同様に虫モチーフの妖魔で元々はマジックキングダムではなくルミナスに配置されるはずだったことなどから、「サイレンスの本名=ウェズン」なのでは?という説も存在する。