概要
SF人形劇『サンダーバード』に登場する国際救助隊の原子力ロケット。
オリジナル版(1965年)
大気圏外の救助活動やサンダーバード5号の1か月おきの担当任務の交代(ジョンとアランが交代で監視任務に就く)、5号の必要資材の運搬に使われる。
機体下部からリフトで乗り込む為、メインエンジンは機体下部に3枚ある安定翼の先に搭載されている。大気圏内では化学ロケットを、大気圏外ではイオンロケットを使用する。また、機体の中ほどには姿勢変更用のスラスターがある。加速力は最大6G(≒58.9m/s²)まで。
担当は末っ子のアラン・トレーシーだが、任務柄操縦室には大抵2~3人が搭乗している為、全32話中5人兄弟全員とブレインズ、ミンミンにサンダーバード3号の搭乗経験があり、第32話『宇宙放送局の危機』(原題:RICOCHET)では次男のバージルが操縦、四男のゴードン以外は操縦経験もある(ゴードンについては操縦している描写がない為不明)。また、旧作エンディングでは操縦桿がハンドル仕様になっているが、本編ではそのような描写はなく、操縦シーンが不要と思われたか、基本設定が変更になった可能性がある。
実写映画版(2004年)
サンダーバード5機の中でもっともデザインの変更が少ないが、機首に窓が設けられ機体中央のフィンも飛び出していない形状。
側面ブースターには安定翼が追加され中央も搭乗口ではなくなり3連クラスターエンジンになっている。
5号とのドッキングは機首側面からドッキングポートが展開し横付けされる方式。
本作ではアランがまだ正規隊員ではないためゴードンがパイロットを務める。
ARE GO版(2015年)
シルエットこそ同じだが全体的に直線的になった。また機体中央尾部がイオンスラスターとなり三基のパイロン部メインスラスターと併せて4基のスラスターを用途に応じて使い分けるをする様になった。パイロン部メインスラスターは逆噴射システムが備えらえれている。基本的な推進はパイロン部スラスターで行い巡航時の加速などに尾部中央のイオンスラスターを使う仕組み。また機体表面には円周状に姿勢制御用のマイクロスラスター群が配されている。
外部パイロンが巨大な展開式アームとなっており、人工衛星などを掴む事ができる。更に機体の先端部には大型のドリルを内蔵し、岩盤の掘削や小惑星に機体を固定する際に使用される。貨物室やポッドメカ、サンダーバード4号を搭載・換装作業を行う為の区画が機体後部のフィン状装飾の有る部分に設定された。このフィン状パーツ区画が本作ではポッド出動時などに開閉する様になっている。サンダーバード5号と本部基地が宇宙エレベーターで繋がっており容易に移動が可能なことからアランとジョンが月単位交替で5号に駐留することは無くなったが5号と3号とドッキング機能は継続、旧作では3号が5号の通信路合体セクションに頭から突っ込む形でドッキングする形式から、本作では5号の形状が大きく異なっているため展開式アームで5号の人工重力発生リング部を捕まえて宇宙空間を行き来できるよう変更されている。
また、機体中央上部に位置するコックピット部は機体外部から切り離された状態で存在しており機体の回転で視野が塞がれない様円周上に配されたキャノピーから外部を直視できるようになっている、全体のフォルムは旧版からさほど変わっておらず、サイズは劇中の一部の演出も有って1号と同サイズの小型機と勘違いされがちだが実際は2号より若干大きい規模の物。
pixivでは、他の登場マシン同様3DCGやイラストが投稿されている。