シャドー(イロスマ)
しゃどー
イロスマDX最終回の8ボスとして登場した敵キャラクター。
外見は灰色の体と黒い足が特徴のカービィの姿をした人形。
Xでは獣似隊のウサギシと同盟を結んでイロスマ島を闇で覆い尽くそうと目論んだり、EXではフィンターのアイスドールとなって復活した。
影を使役する能力の持ち主であり、闇をエネルギー源としている。
一人称は「俺」
「闇こそが全て」という独自の信条を持つクールで冷酷な野心家であり、一言で言えば極度の厨二病。
一方、気分が乗ると饒舌になる一面を持ち、シャドーモンスターに変化しイロスマメンバーを追い詰めた際は口数が増えていた。
弱者をバカにして殺すことに何の躊躇いもない下衆であるが、一方で手を組んでいたウサギシや自分を復活されてくれたフィンターには恩義を感じていたらしく、彼らの「イロスマメンバーを殺せ」という命令には素直に従っていた。
またドラッグとは仲が良いらしく、DXでは多忙だったドラッグの影をイロスマメンバーの所に引き寄せたこともある。
素の性格は割合フランクな物腰のようで、シャドーのことを「俺の最強魔獣」呼ばわりして恩着せがましく煽るウサギシに対して「はいはい、ありがとうごぜえます」と面倒臭そうに感謝したりと、仲間とはわりと砕けて接する一面もある。
ただし徒党を組んでいるとはいえ弱い人形に対しては仲間であってもかなり辛辣で、一応仲間である元同僚の8ボスや同人誌のラスボスに対しては普段は協力して戦っていてもいざとなったら倒して吸収するつもりであった。
新しい概念に対する興味や知的好奇心は非常に強く、人形を取り込んで得た自身の新技を楽しむようなリアクションを見せるなど探究熱心な一面を持つ。(
影を使役する能力の持ち主。
闇属性の力を溜めてエネルギー球として発射したり、影を固めて敵の動きを封じたり、影を伸ばして相手にぶつけたり、相手の体内に取り憑いて身体を操る、他人の影だけを連れてきて戦わせるなど
能力の多様さに関してはイロスマのキャラの中でも群を抜いており、戦闘はもちろん味方のサポート役など様々な応用が利く。
闇を力に変えることができるらしく、影故に光が差さない暗闇ならばその力は倍増するが、それゆえ光が弱点でもあり(森林火災などの光でも怯んでしまう)、強烈な光を浴びてしまうとパワーが急激にダウンしてしまう。
影寄せ
イロスマXから登場したシャドーの新技であり、シャドーの最大の特徴とも言える技。
倒した人形を影で飲み込むことで自身を強化することができ、また取り込んだ人形の能力を自在に扱うことも可能にする能力。
取り込んだ量に比例して身体が大きくなり、そして当然力も取り込んだ人形の戦闘力分跳ね上がっていく。
また、作中の描写から取り込んだ人形の能力の概要や使い方を使用前にある程度知ることもできるらしい。
作中ではビングー達4人を吸収したことで三本ツノが生えたカービィのような姿に一瞬変貌し、パックンとカーズィを吸収したことで二頭身の怪物のような姿に変貌した。
そしてそのままイロスマメンバーを取り込み続けたことで…
シャドーモンスター
イロスマメンバーを手当たり次第に取り込み続け、それまでのシャドーを超える巨大な体躯へと進化を遂げた姿。
頭からはリンのものと思われる触角が伸び、あちこちにかつてのイロスマメンバーの顔が浮かんでいる6本足の昆虫のような完全な異形と化してしまい、もはやシャドーの姿を留めていない。
体に他人を取り込んだ影響で元の「シャドー」としての能力は使えなくなったため、強力無比な影を操る能力を駆使したこれまでとは異なり、攻撃は原始的な殴る蹴るの打撃が中心となる。
戦闘スタイル……と呼べる戦い方はもはや存在しない。
ただひたすらに持ち前のパワーと耐久力に任せて巨体の質量を高速で振り回す叩き潰す攻撃は単純にして圧倒的で、さらに口から巨大な青い炎のようなものを吐いて攻撃する他、触腕と一体化したかずきの顔でイロスマメンバーを問答無用で取り込むこともできる。
防御力もすさまじく、イロスマメンバーの攻撃が全く通じないほどに硬い。
しかし、この状態であっても何らかの光さえ作り出せれば一瞬怯ませ大人しくさせることが可能。
正式名称はイロスマ図鑑で判明した。
素早さは下がるが合計種族値は上がっているらしい。
アイスシャドー
イロスマメンバーに倒され、魂だけになっていたシャドーがフィンターによって氷で作られたボスキャラ軍団であるアイスドールとして復活させられた姿。
アイスドールの特性として高い再生能力が付与され、どんな攻撃を受けても体内のソウルアイスが破壊されるまでは不死身になった。
技
- かげうち
自分の影を相手めがけて発射する攻撃。
- シャドーボール
黒い球状のエネルギー弾を敵にぶつけて攻撃する技。
イロスマXでは三つに拡散させて発射できるようになっている。
- 暗転(仮称)
辺り一面を闇に変える技。
フルボッコから逃げ出す時に使用した。
技名が付けられた立ち回りが多いシャドーにしては珍しく、動画内でこの技の名称が明かされることはなかった。
- 闇の力
相手の影を止めて動けなくする技。
動けない相手に一方的に攻撃できる恐ろしい技だが、時間制限があるのかずっと止めておくことはできない。
- シャドーダイブ
姿を消した後に、相手の背後に現れて強力な一撃を繰り出す。
元ネタはポケモンに登場するギラティナの専用わざ。
- ゴーストダイブ
姿を消した後に、相手の背後に現れて一撃を繰り出す。
アイスドールとして復活してから使用した技。
- シャドークラッシュ
相手の影に強力な炎を浴びせる技。シャドーの最強の必殺技。
溜めてからの必殺技なので発動までに時間がかかるうえにその場から動けなくなるいうリスクがある。
イロスマXからは溜めてる間でも動けるようになった。
- 影操り
イロスマXから使用した技。
相手の影に忍び込んでその体を意のままに乗っ取る技。
乗っ取っている間は相手の技を使う事が可能である。
さらに身体を分裂させて一気に5体の人形を操ることもできる。
また戦闘力は支配した相手の能力にも影響され、最弱キャラであるプラズマでは素人同然の動きしかできないが、逆にリンやかずきのような強さを秘めている人形であれば戦闘力は段違いに上がる。
操られている人形は自我を失いその間の記憶も無くなるようだが、何故かリンはパックンの「100円が落ちてる」というウソに見事に引っ掛かっていた。
- 再生
アイスドールの特性の一つ。
体を粉々にされても、体内のソウルアイスが破壊されない限り砕けた結晶を集めることで何度でも再生できる。
人形を吸収し覚えた技
- かみなり
ピカチュウを吸収したことによって覚えた技。
真上からかみなりを落として攻撃する。
- だましうち
デビモリトを吸収したことによって覚えた技。
敵の背後から音も無く忍び寄り攻撃する。
- すいこみ
カービィを吸収したことによって覚えた技。
大きな口で相手を吸い込む。
- 破壊パンチ
リンを吸収したことによって覚えた技。
シャドーの腕と一体化した巨大なリンの顔でパンチする。
- 触手
同人誌のラスボスを吸収し変化するための「繋ぎ」としてニセシカクンを取り込んだのみ使用していた技。
伸縮自在かつ刃物のように鋭利で、シルベスター達の奮闘により動きを封じられたスカラベやアルボザードの身体を容易に貫き問答無用で吸収した。
- 瞬間移動
スカラベを吸収したことによって覚えた技。
その場から一瞬でテレポートすることができる技だが、人形を吸収したことで肥大化したシャドーの体では上手く扱うことが出来なかった。
- 吸引
スカラベを吸収したことによって覚えた技。
ブラックホールのような空間の歪みを発生させ、敵を取り込み消滅させる。
同人誌キャラを多数倒した恐ろしい技だが、近距離にいる敵でないと使えない制約があるのか、遠距離にいる敵には他の技で対応している。
- スパナビーム
アルボザードを吸収したことによって覚えた技。
頭頂部から生えているアルボザードの顔からビームを吐き出す。
- エネルギー球
ニセシカクンを吸収したことによって覚えた技。
口からカラフルなエネルギー球を周囲にばら撒く。
弾速は遅いが、一度当たると莫大なエネルギーにより人形を化け物に変えてしまう恐ろしい技...のはずだったものの、
作中ではその性質を逆手に取られ、逆に同人誌キャラにエネルギーを与えパワーアップさせてしまう結果になった。
- チャージ技
ニセシカクンを吸収したことによって覚えた技。
極太のビームを口から撃ち出して攻撃する。
着弾すれば同人誌キャラの軍勢すらも消し飛ぶほどの大爆発を起こす。
こまスマXではシカクンの活躍により不発に終わった技だが、イロスマでは前述のエネルギー球で退路を塞いでからビームを放つコンボによって、多数の同人誌キャラをリタイアさせた。
イロスマDX
8ボスの7番手として登場。
ボスの部屋には一度に3人まで入ることが出来るというルールを知り、一気に部屋に乗り込んできたリン、デキット、アランと対決。
戦闘の序盤に3人にリンチされそうになるが、部屋を一瞬で暗くする技により難なく回避した。
それからは闇属性の力を駆使しイロスマメンバーを徐々に追い詰めていき、溜め技の『シャドークラッシュ』を発動しアランを撃破することに成功。
シャドーはイロスマメンバーを嘲笑い、大ダメージを受けたことにより一歩も動けなくなってしまったリンに追撃を加え、偶然近くに落ちてきたアイテムの爆弾を拾い逆転しようとするデキットに対しても「当たるわけがない」と見下す。
リン「捕まえたリーン!!」
シャドー「何!?貴様!!」
しかし、攻撃を加えたはずのリンに後ろから体を掴まれ動きを止められ、そのまま爆弾の爆発の直撃を喰らいリタイアした。リンは一緒に吹っ飛ばないのだろうか
フッ、俺は闇がある限り死なん!
イロスマX
次の登場はイロスマXのストーリーモード5章。
マスターバートの体内から脱出した後、しばらくはドラッグと組んで行動していたらしいがその後解散。
そしてSm5章のストーリーが開始する1年前にウサギシと出会う。
彼の立てた『光を吸収する装置』によってイロスマ島の光を吸収しシャドーを強化させオールドランドより先にイロスマ島を支配するという計画に乗り、イロスマ島を闇で覆いイロスマメンバーに復讐を果たすため行動を開始した。
本格的な登場はシーン3から。
デキット達のチームからはぐれてしまったプラズマの存在に気付き、『影操り』で忍び寄りプラズマの身体を乗っ取った。
そしてプラズマを心配して探そうとしたリンや花を摘んでいたかずきの身体も乗っ取り、かずきの体を操ることで不審に思って近付いてきたマリオとピカチュウも捕らえることに成功。
マリオとピカチュウが影に取り込まれる瞬間を目撃したことで助けに向かおうとしたデキット達に、先ほど取り込み操ったかずき達を出現させ戦いを挑んだ。
操ったキャラ達の能力を使いデキット達を翻弄するが、わずかな隙を突かれプラズマとピカチュウとマリオを次々と倒されてしまう。
かずきの最大まで溜めた「かずきっぺ」を発射しデキット達を怯ませ、スピードに長けるリンで攻撃することで一時的に優位に立ったように見えたが、デビモリトがかずきの動きを封じそのままフルボッコにしたことでかずきも倒される。
最後に残ったリンもパックンが考えた「足下に100円が落ちてる」とウソをつく作戦に何故か引っ掛かってしまい、そのままフルボッコにされて敗退。
その後シャドーは、解放され倒れているイロスマメンバーから飛び出し分裂させた身体を合体させて姿を現した。
名前の由来はシャドー(影)から。
イロスマ図鑑によるとシャドーモンスターのイメージは「ゴキブリの怪物」。
元は人形を製作せず、フラッシュアニメを使用することによって労力を節約しようと計画していたものの、結局フラッシュを動かすことにかなりの時間と労力を費やしたらしい。
またイロスマEX最終章の当初のプロットでは、シャドーのエネルギー球を吐き出す攻撃によってソラが異形化してしまい、同人誌キャラと戦いを繰り広げるという展開になる予定だったものの、
流石に過激すぎる展開であったためか公開前にお蔵入りになり無難な展開に修正されている。
作中ではこのことについてアニポケの『ロケット団VSプラズマ団!』を例に挙げて言及されている。