CV:鈴村健一
概要
星十字騎士団の一人であるマスク・ド・マスキュリンの付き人で、彼を「ミスター」と呼んでいる。
眼鏡をかけたスキンヘッドの小男で、ゴングを持ち歩いている。体長は92cm。
能力
戦闘能力は皆無であり攻撃を受ければあっさり死ぬが、体を真っ二つにされようが細切れにされようが関係なく、マスキュリンの呼び掛けで復活する。
特に細切れにされた場合は、その1つ1つの細切れから新たなジェイムズが誕生し、ジェイムズの数が増え、分身すると、まさに消すと増えますを絵に描いたような現象が起こる(その様には恋次もドン引きしていた)。
またマスキュリン自身も「ファン(=ジェイムズ)からの声援」によって復活出来るので、両方がほぼ同時に倒されない限りは無敵に近い。
この相互不死性故、マスキュリン自身は巻き添えでジェイムズを倒すのにも抵抗がなく、それを悔やむ様子も勿論ない。
劇中の動向
第一次侵攻には参加してなかったのか姿を現さず、第二次侵攻ではマスキュリンの呼び掛けに応じて出現。
檜佐木修兵・斑目一角・綾瀬川弓親がマスキュリン撃破後に見た目で放置していた為に声援で復活・強化でマスキュリンを復活させて3人を撃破(アニメ版オリジナル描写)。
その後は拳西とローズの隊長2人との対決で一度は拳西の卍解・鐵拳断風でマスキュリンは敗れたが、声援で再度復活させる。鐵拳断風で再び圧されるもジェイムズは更なる応援でマスキュリンを断風を容易に受け止める程に強化させてそのまま拳西を撃破。
しかし、マスキュリンの能力を把握して拳西の奮闘している間にローズの金沙羅で腹部を貫かれてそのまま切断される。
ローズ撃破後に参戦した恋次との交戦時にマスキュリンがジェイムズの声援がほしいという事で彼を呼ぶ。
上半身のみとなったジェイムズが駆けつけてローズ戦で潰した鼓膜などの傷を全快させるが、敵の能力をすぐに見抜いた恋次からジェイムズは細切れにされてしまう。
恋次に圧されて腹部を斬られるも持ちこたえてジェイムズを呼び掛ける。すると細切れになったジェイムズの口から新たなジェイムズが現れ、それに共鳴するかのように切り刻まれた体が無数のジェイムズとして再構築されてマスキュリンを応援。マスキュリンはその声援に応えるかのようにスター・パワーアップとして強化される。
怒涛のラッシュで恋次を吹き飛ばし、滅却師完聖体を発動させて最大の必殺技である『スター・フラッシュ・スーパーノヴァ』を披露したのは良かったが、ジェイムズもその技の巻き添えを食らって焼却された。
ジェイムズの悲痛な叫びに「心配するなジェイムズ!! ワガハイとお前 スターとファンは一心同体!! ワガハイが生きておればお前もいずれ甦る!!」とマスキュリンは互いに不死性が故に巻き添えにした事に詫びることは無かった。
最終的にマスキュリン自身も恋次によって敗れて死亡。
正体
マスキュリンの敗死後、ユーハバッハが「ジェイムズが死んだか」と口にしていた為、ファンの間では「本体はジェイムズなのでは?」と話題になっていたが、後に公式ファンクラブのQ&Aにて考察通り“ジェイムズこそが聖文字"S"を与えられた滅却師”であり、彼の能力【英雄】(The Super Star、ザ・スーパースター)は「(自身が理想とする)スーパースターを具現化する」能力である実態が明らかに。
即ち『マスク・ド・マスキュリン』は、ジェイムズの歪んだ自己是正心が生んだ虚構の存在であり、ヒーローと呼ぶにはあまりに悪辣で薄っぺらかったのもそれ故だったのだろう。尚、パワーアップや回復及び命が一蓮托生なのが『理想のスーパースターの具現化』の一部なのか、ジェイムズ自身が持つ回復・補助能力の1つなのかは不明である。
上記の考察が正しかったとすると、マスキュリンの性格やファイティングスタイルの類似性から「ジェイムズにとっての理想のヒーローは神赦親衛隊のジェラルドだったのではないか?」との考察がある。この説を裏付けするように、OP映像でのマスキュリンのリングネームはスーパースターミラクルと、ジェラルドの聖文字能力を連想させるものになっている。
一連の情報を統合して見ると、ジェイムズの理想のスーパースターは「自分の代わりに戦果を上げる奉仕人」と考えられ、故にマスキュリンが薄っぺらい存在になっていると推測できる。
また、見方によってはマスキュリンの聖文字"S"の能力は「グレミィの聖文字"V"の劣化モデル(能力者の理想とするスーパースターを具現化する=想像を実体化させる)とも評せる能力なのでは?」との声も。