概要
死神キルバーンが所持するコレクションの1つ。顔に三つの瞳を持ち、上半身のみで浮遊する死神のような形状の不気味な機械人形。
魔界で古来より、魔界の者が決闘で完全決着を付ける為に用いていた機械人形で、標的を手にした大鎌を用いて異空間に引きずり込み、邪魔の入らない場所で一対一の勝負を強いる。そして勝敗が付いた時点で、勝利者だけを現実空間へと戻し、敗者の首を撥ねる。
以上がキルバーンの語る一連の機能であるが、彼が使用した際は相手の同意も無く、不意打ちで現れて強引に異空間に引きずり込むという一方的なものであった。
元々持ち主のキルバーン本人に自分で使用する気はなかったが、デザインやコンセプトは気に入った為、コレクションとして入手・保管していた模様。しかし作中でアバンに仮面を割られてプライドを傷つけられた事で、復讐を果たす為に導入する事となった。
尚、このマシーンに異空間へと引きずり込まれたが最後、外部から決闘を妨害する事は一切不可能だが、キルバーンとピロロのように特殊なチャンネルで情報を共有する事は可能。また異空間そのものはジャッジが壊れても残り続け、脱出するには特殊な方法を用いる必要がある。
本来はその名の通り、ジャッジ自身は一切手を出さず、相手へのダメージなどをアナウンスしながら戦いを見守る本来だけで、中立の立場なのだが、今回は使用者であるキルバーンが不利な状況に追い込まれた時点で相手に掴みかかってメガンテで道連れにする改造がなされ、キルバーンがこの決闘に仕組んだ最後の罠『審判が共犯者』を用いて、復讐が完了...したはずだった。
しかし、自身も与り知らなかった者の加護で生き延びたアバンは、異空間から生還し、咄嗟の機転でキルバーンの追走に成功した。
なお、その残骸と鎌はアバンに組み付いていたために彼と共に現実空間に帰還し、その鎌は異空間で剣を失ったアバンの槍として使われ、その一撃は死神の首を断つ一助となった。
中立の審判として作られたジャッジの誇りを踏み躙った死神に対する一種の意趣返しだったのかもしれない
小話
超魔ゾンビ、ゴロアと同じくオリジナルモンスター大募集にて採用された作品で、稲田賞を受賞。
1995年週刊少年ジャンプ13号及びダイの大冒険竜の紋章BOXのアーカイブブックで「絵も上手いし、デザイン、色づかいもきれい。今回の応募作の中ではピカイチ!」とコメントしている。
2020年版では、ジャッジは物語上、一度きりのゲストキャラなのだが寺島拓篤氏が演じていた事から話題となった。