概要
デッド・ムーンサーカス団の団長を務め、女王ネヘレニアの代理人として組織を束ねる霊魂導師。
セーラームーンシリーズに登場する歴代悪の組織の幹部たちの中では一線を画す唯一の高齢者であり、背が低く、曲がった腰に皺だらけの顔というその醜い風貌は一見するととても人間とは思えない。
ジルコンという使い魔が留まっている杖を愛用しており、女性の顔のようにも見える不気味な模様があしらわれた衣装を纏っている。
衣装の模様は原作では口に当たる部分から悪夢を吐き出し、アニメ(『Supers』版)ではそこを通じてネヘレニアの言葉を伝える。
原作とアニメ(『Supers』版)では微妙に設定が異なる。
原作での活躍
デッド・ムーンサーカスを取り仕切り、暗躍。薄暗い闇を好み、クセの強いアマゾネス・カルテットをもよく御している。かなりの守銭奴で、S席の料金が10000万円と儲けを出していた(偵察しているうさぎ達も毎回出費で手酷いダメージを負う)。
その力は組織のナンバーツーだけあって強大。
セーラー戦士たちを苦しめたが、最後はネヘレニアが封印を破るのと同時に消滅した。
ネヘレニアの最期には美しい姿が崩れ、ジルコニアの姿になる描写がある。
アニメ(『Supers』版)での活躍
主人であるネヘレニアの意を受けゴールデン・クリスタルを求めて、それを所持するペガサスを捕える為に毎回アマゾン・トリオやアマゾネス・カルテットに指示を飛ばして彼の宿主を探させている………。
さも恐ろしげで威厳に満ちた人物かと思いきや、当初はうさぎたちの背後にいるペガサス(エリオス)の存在には気づいていなかったり、主であるネヘレニアに対して失言してしまう事があるなど、少々抜けている部分もちらほらと見受けられる。
使い魔のジルコンに選ばせたターゲットを狙うようアマゾントリオに指示するが、ジルコンが選定したターゲットは毎回ハズレ(ペガサスの宿主ではない人物)であり、役に立っていないのが実情である。
にもかかわらずペガサスが見つからないのをトリオのせいにするのでひどい。
ジルコニア自身もゲートボールのようにジルコンを打ち出して対象者の“夢の鏡”を抜く能力を持っている。
トリオたちからは「自分たちの苦労も知らないくせに偉そうに」と陰口をたたかれ、カルテットたちからは「オババ」と面と向かって馬鹿にされているばかりか、下っ端のレムレスたちからも笑い物にされている等々、組織のナンバーツーという立場にもかかわらず威厳も何もない中間管理職の気苦労がにじみ出ているキャラクターに成ってしまっている。
長い爪が伸びた手を常に動かしながら話す癖を持つ。
その正体は年老いたネヘレニアの未来の姿にして、その姿をモデルにして作り出された彼女自身の分身体である。
本人はその事に気付いてはいなかった様であり、最終的には鏡の封印からネレヘニアが抜け出るのと同時に彼女と入れ替わるような形で驚愕に満ちた表情と共に消滅した。
永遠の若さを信じ幸せの絶頂期だったネヘレニアが鏡に向かって語り掛けた際に突如として出現し、彼女を覚めることのない永遠の悪夢へと引きずり込んだ全ての元凶でもあるが、何故彼女の前に突如として現れたのか??何故彼女を悪無へと引きずり込んだのか?結局本当の正体は何だったのか等々、謎に包まれている。
ジルコン
ジルコニアに代わり敵情を偵察する為に派遣される使い魔。
目玉に蝙蝠の羽が生えた不気味な姿をしており、ペガサス(エリオス)の宿主の撮影および選定を行っているが、ターゲットに選んだ人物は外れが殆どであり、更に見つけてこない事もある為、使い魔としてはあまり役に立っていない模様。
余談
中の人が、ジブリ映画の『風の谷のナウシカ』で大ババ様役を行っていた為、放送当時から現在に至るまでファンの間では彼女を大ババ様の愛称で呼ぶファンが多いらしい。