CV:松風雅也
プロフィール
種族:地球人
性別:男性
年齢:19歳
所属部隊:北米方面軍機動審査大隊→ライオット部隊 →特務機動中隊(人類軍)
階級:少尉→中尉→大尉
概要
本作の主人公、アニエス・ベルジュ(以下、アーニー)の相棒で同期だった青年。
ウェーブのかかった髪型が特徴。
アーニーとは同じ孤児院で育った。
出自ゆえか(本人曰く「ムシケラのような生活」)上昇志向が非常に強く、功を焦る余り突出して自分や味方を危険に晒したり、視野が狭くなりがちになり相手のことを一方的に誤解してしまうという欠点を持っている。
劇中の活躍(ネタバレ注意!!)
士官学校を首席で卒業し北米方面軍に配属され、アーニーと共に新型機「ライオットA」のテストパイロットとなる。
ライオットのテスト中に出現したスクラッグを撃退した功績を認められ、アーニーと共にグラハム・エーカーを隊長とする「対地球外生命体部隊」の一員に抜擢される。
しかし、傭兵部隊であるUXに対しては過剰なまでの対抗心と嫌悪感を抱いており、彼らとの戦闘でアーニーが撃墜されて以降、憎悪するようになる。
後にライオットシリーズの開発者であるノーヴル・ディラン博士によりライオット部隊の隊長に任命され、階級も中尉に昇進。
連邦が流したUXに関する偽情報を鵜呑みし、アーニーの仇も討たんと怒りと憎しみの感情のままにUXに攻撃を仕掛けるが、その戦場でUXの一員となっていたアーニーと再会し、今度は彼が自分達を裏切ったと誤解してしまう。
その対決の際にライオットAの素粒子エンジンが暴走しそうになり、アーニーにより撃墜。
ノーヴルに助けられ、九死に一生を得るものの、アーニーからは死んだと思われてしまう。
そしてノーヴルの娘である謎の少女、アユル・ディランと邂逅。
程なくしてUXの実態と火星開拓局の不正が暴露され、アーニーやUXを誤解していたこととそれまでの自分が情勢に踊らされるだけの「道化」でしかなかったことを知る。
その後、ヴィジャーヤのパイロットに任命。アーニー達の前に立ち塞がることとなる。
この時以降、それまでの上昇志向の激しい面は成りを潜めることとなり、代わりに世界の運命を覆すためにアユルを覚醒させようと命をかけて戦いに臨む。
中盤以降の発言や各版権作品への戦闘セリフなどを見ると、ノーヴル博士から世界の真実以外にも様々な知識を教えてもらったと思われる。
人物評
根は悪い人間ではないのだが、視野が狭く上昇志向が強い粗暴な性格で、軍上層部の暗部を知らずに捏造された情報に踊らされてUXと敵対するなど、いかにも小物臭く滑稽な印象のキャラだった序盤と、世界の真実を知り野心を捨てアユルのために戦う覚悟を決めた中盤、己の運命を受け入れ親友との死闘に身を投じる終盤とで印象がガラリと変わっており、アーニー同様成長が著しく目立つキャラであるとも言える。
ただ直しようのない欠点として最悪な対人運がある。
UXとのぶつかり合いやアーニーとの離別はもちろんだが、最たるものは部下になった人間が全員死ぬというものである。初陣では3人とも戦死、ヒトマキナ戦では率いてきた部隊が全滅、挙句にアユルもヨグ=ソトースの向こうでジンを庇って戦死、と壊滅的に運が悪い。
尚、アーニーがライオットB暴走時に死亡していた場合、UXの中心人物になっていたのは彼だったという。パートナーのアユルも本来この世界のヒロインになるはずだった人物(サヤは前の世界でのエルプスユンデ)なので、言ってみれば「主人公になり損ねたキャラ」と言える(過去のループで、彼が主人公だった時があったかも知れない)。
51話でナイアが大十字九郎に見せた夢の中では少佐に出世しており、さらに自伝を出している上にそれが映画化されるという「子供たちのヒーロー」状態だった。
人間関係
同じ孤児院で育った親友。
序盤の遣り取りを見る限り、上昇志向が強く前に出がちなジンを温厚なアーニーが諌め、アーニーが迷いを抱いている時はジンが発破をかけるという持ちつ持たれつの関係だった。
共に運命に翻弄され殺し合うことになってしまうが、お互いに譲れない意思と信念をかけて何度も激突することになる。
当初は傭兵集団である彼らUXを「金で命をやり取りしている」と評すなど露骨に毛嫌いしていた。
後にやむを得ない状況だったとはいえ、ライオットBを撃墜したことでリチャードに明確な憎しみを抱くこととなる。
ライオットの開発者。後に彼女の指名によりヴィジャーヤのパイロットとなる。
ノーヴルの娘で第2部以降のパートナー。
アーニーにとってのサヤに対応する存在で、ジンにしてみれば何にも代えがたい存在。
最終的には彼女を「命の始まり」へと導くため、アーニーを相手に本物の「殺し合い」を演じることに。
ジンの背負った「部下になった人間が全員死んでしまう」というジンクスには彼女も含まれており、ヨグ=ソトースの門での決戦にて離別してしまう。
- ジャクソン/キャメロン/バークレー
ライオット隊を率いた際の初めての部下。しかし初陣でいきなり全滅してしまった。
プレイヤーが落とさなくても、フェンリルの爆発に巻き込まれて死んでしまうので助かる道は無い。
- ナック、コービィ
ヴィジャーヤが乗機となってからの部下。
共にかつての愛機であるライオットに乗るが、第45話で戦死。プレイヤーが撃墜しなくてもヒトマキナ襲来時に死んでしまうので、こちらもやはり助かる道はない。
ちなみにコービィは撃墜時に陽子ジェネレータが暴走したため、対消滅を阻止するためにジン自身が撃ち落としている。
余談
- アユルと出会って以降、それまでの苛烈な性格が嘘の様に悟りきった状態になった(ついでに中断メッセージで愛について語り始める)ため、プレイヤーからは「変な宗教に目覚めた」「ロリに目覚めた」などネタにされてしまうこともある。
- アユルは設定上は外見年齢16歳とされており、それに従うならばジンとは3歳しか離れておらず、別にジンがロリコンという訳ではない筈だが……実際のアユルの見た目が(服装のせいもあるが)16歳よりもやや幼いようにも見えてしまうのが原因だろう。
- 苗字のスペンサーは「スペンサー銃」から取っていると思われる。
- アーニーの苗字が「フランベルジュ」という剣が由来であるのに対してジンは銃というのは、それぞれの乗機に合わせたもの。