概要
スカデガムトゥク(Skadegamutc)とはカナダ東部のニューファンドランド島やプリンスエドワード島に住むミクマク族の伝承に登場する森の怪物。
一人で森の中を歩いている狩人や旅人がいると、後ろで金切り声を上げて驚かせてくるが、急いで後ろをふり向いても、樹木と同化して隠れてしまうために見つけることはできない。
そのためどのような姿をしているのかは、よく知られていない。
また同国のケベック州やアメリカ合衆国のニューイングランド地方に住むアベナキ族には、死者が黒魔術で蘇った、暗闇の中で光球のように見える幽霊魔女として恐れられている。
朽ちかけた肉体を保つために、埋葬されたばかりの新鮮な死体を奪い、一人で野外を歩いている者がいると空から襲いかかって食べてしまうという。
しかし日中は弱体化しており、生き物を燃やした灰を四方にまくことで退治することができると伝わっている。