概要
『スプリガンmark2 Re-Terraform Project』は、コンパイルが開発し1992年5月1日にナグザットから発売されたPCエンジンSuperCD-ROM²用シューティングゲーム。『精霊戦士スプリガン』の続編にあたる。
2009年1月13日からWiiのバーチャルコンソールで配信され、2020年3月19日発売のPCエンジンminiにも収録されている。(VC版では一部演出が変更になっている)
”天暦”と呼ばれる遥か未来の地球と火星を舞台に、主人公グレッグは可変攻撃型アームドアーマー(AA)”スプリガンmark2”(ゲーム序盤はバーソロミュー)に乗り込み、地球を再地球化(リ・テラフォーム)しようと地球連合軍に反旗を翻した火星軍と戦う。
縦スクロールの前作とは違い、左右振り向きの出来る横スクロールシューティングになっており、演出的にもゲーム中の会話シーンもガンダムチックな演出でガンダム世代のプレイヤーに魅了させている。
最終ステージボス後のマービィとの最終決戦は難易度を最高難易度であるSUPER HARDにしないと見ることができないので注意。
アームドアーマーと呼ばれるメカと”天暦”と呼ばれる時代を舞台にしたシューティングゲームは、ほかにも「武者アレスタ」がある。
スプリガン(機体)
A国の試作AAで、火星で発見された火星古代文明の遺跡の石像を参考に両肩部に兵装用ジェネレータを搭載することで、既存のAAでは単機で運用が出来なかったバニシングバスターなどの高出力火器の運用が可能となっている。
火星での最終調整時に3機とも強奪される。
その汎用性の高さから強奪後に火星軍により大型AAのコアとして使用されたり、有線式オプションのプラットフォームが増設されている。
主人公のグレッグが駆るAAスプリガンmark2は、戦闘の状況に応じてバニシングバスターやシールドなど多種多様の武器を換装できるアームドアーマーである。
mark2はテストのために火星に運ばれた3機のスプリガンと違い、月面でフレーム以外を組みなおしたものとなっている。
月面での攻防戦にて火星軍に奪われることを防ぐため、被弾により爆発寸前のバーソロミューに乗るグレッグが通信を受け取ったことで彼に向けて射出、巡航形態のmark2へとそのまま乗り移った。その後は乗機を失った為に継続して使用することとなった。
可変機構を持つが、巡航形態用の部品を人型への変形時に投棄するため、再度巡航形態への変形は出来ない。
武装パックはステージが進むごとに種類が増えていき、次のステージではどの武装で挑むか楽しみ方はいろいろ。
ステージ開始時とコンテニュー時にのみ選択できるため、選択は重要。
最終ステージには量産型スプリガンであるスピリッツが登場する。
こちらは可変機構は無く、mark2より素のスプリガンに近い構造となっている。
関連画像
その他
企画・シナリオ・プログラムを担当した外山雄一氏(現・タイトー所属)によると、このゲームは1990年2月2日にメサイヤからメガドライブ用ソフトとして発売された『重装機兵レイノス』のアンサーゲームとして企画したとしており、確かに仕様的な共通点が要所に見られる。
また、一部の登場人物の名前にはファミリーコンピュータ用に発売されたゲームのタイトルが引用されていることでも知られる。
ミネルバトン・ライナグラム⇒ミネルバトンサーガ
ジャーバス・ドルトムント⇒未来神話ジャーヴァス
アーガス⇒アーガス(ゲーム)
デビアス⇒時空勇伝デビアス
裏技としてステージセレクトが可能。
タイトル画面で「PUSH RUN BUTTON」の表示が出ている間に、上2回、下5回、Ⅰボタン2回、RUNボタン1回を押した後にオプションを選び、左を押したままRUNボタンを押す。
同じく裏技として、ゲーム中に1度しか使えないがシールドの全回復が可能。
ゲーム中にポーズをし、Ⅱボタン、SELECT、右、SELECT、下、SELECT、Ⅰボタン2回を押した後にポーズを解除するとシールドが全回復している。
同じく裏技として、マルチタップの2Pにパッドを接続し、友軍NPCのAAが画面内にいるときに2PパッドでSELECTボタンを押しながらRUNボタンを押す事で2Pとして操作が可能となる。もう一度同じ操作をすることで解除可能。イベントに関わる友軍機は操作できない、サブウェポンは使えない、シールドの回復はないといった制限はあるものの、同時に複数機の操作が可能となっている。また、操作可能状態でマルチタップを外してパッドを一つにすることで自機と共に一緒に操作可能となる。