概要
和名 | セダカシャチホコ |
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学名 | Euhampsonia cristata |
分類 | 鱗翅目 ヤガ上科 シャチホコガ科 ツマキシャチホコ亜科 セダカシャチホコ属 |
前翅長 | 35~40mm |
開翅長 | 70~82mm |
分布域 | 日本(北海道、本州、四国、九州、対馬、南西諸島)台湾、朝鮮半島、中国、ロシア南東部、ラオス、タイ、ミャンマー |
幼虫の食樹・食草 | ブナ科「コナラ、クヌギ、ミズナラ、アラカシ、アカガシ、カシワ、ウバメガシ」など |
越冬態 | 蛹 |
成虫の発生期 | 5~6月・8~9月の年2化性(八重山では5~10月) |
シャチホコガ科に分類される蛾の一種。
日本産は本土亜種(E. cristata cristata)と琉球亜種(E. cristata kobayashii)の2亜種に分かれる。
シャチホコガ科の中では大型の種で、成虫は「セダカ」の名の由来にもなった、まるでモヒカン刈りの様に中央部だけ逆立った毛束を胸背部に持つ。
翅は黄褐色~赤褐色をしていて、中央付近に小さな2つの斑紋がある。
触角はオスが両櫛状でメスが糸状。
普段は毛に埋もれて見えないが、手に止まらせて前から見ると、可愛らしいつぶらな瞳をした顔を見ることができる。
幼虫はシモフリスズメの幼虫から尾角をなくした様な見た目をした大きな芋虫で、ブナ科植物の葉を食べる。
刺激を受けると体を逸らしてシャチホコポーズで威嚇し、フンを投げてくる。
終齢幼虫は土中に繭を作って蛹化する。
成虫は口吻が退化していて何も食べられないが、幼虫時代に食い溜めたエネルギーで1週間~10日は生きられる。
近縁種にアオセダカシャチホコがいる。