概要
本名 | セーブル・ウォード(Sable Ward) |
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性別 | 女 |
出身地 | グリーンビル |
声優 | Liz Morey |
非対称型対戦ゲーム『Dead by Daylight』に登場するサバイバー(生存者)の一人。
2024年3月13日、DLC「ALL THINGS WICKED(あらゆる悪しきもの)」で、キラー「アンノウン」と共に追加された。
同じくサバイバーのミカエラ・リードは昔からの親友。
ホラーやオカルト的なものを好み、黒で統一されたゴシックファッションに身を包む少女。
親友であるミカエラを助けるため自ら霧の森にやってきた数少ないサバイバーの一人でもある。
背景ストーリー
グリーンビルに住むセーブル・ウォードは内向的な少女だった。
この町に自分を理解してくれる者はいないと感じていたが、ミカエラだけは違った。彼女はセーブルにとっての初めての友達だった。
激怒する母親や無関心な父親とは違い、中学2年のハロウィンで髪を紫色に染めた時も、ピアスの穴を開けた時も、初めてタトゥーを入れた時もミカエラはいつもセーブルに付き添ってくれた。彼女だけはセーブルを好奇の目で見たりはしなかった。
一方でミカエラは、セーブルの体にこっそりと入れられているオカルト的なタトゥーへは興味が無いようだった
彼女は物事の「ダークサイド」に興味はあったが、実際にそれと関わろうとは思っていなかった。
しかしセーブルは違う。彼女にとってダークサイドは理にかなったもので、オカルトやホラーといったものへの興味は尽きなかった。それは彼女にとってごく自然な存在だったのだ。
ゴシックファッションを好む彼女を見た目だけで揶揄する者もいたが、彼女は気にも留めなかった。彼らはただ日常に潜む闇に直面したくないだけなのだ。だから自分たちは幸せでありそれが続くものだと思い込もうとする。
しかし、セーブルには分かっていた。誰も死から逃れられない、と。
セーブルはミカエラの紹介で、彼女と共に「ムーンストーン」というコーヒーショップで働くことになった。
彼女は大学に通いながら、短波放送で『今夜はあらゆる悪しきもの』というオカルトやホラー、都市伝説を取り扱うラジオ番組を始めた。
グリーンビルの初期の移住者たちは、迫害を逃れた者の聖地としてこの町を築いたと言われていて、番組では町のそういった歴史もよく取り上げた。そうしていくうちにセーブルはこの町で起こる不可解な失踪事件と町の歴史に関係があるのではと考えるようになった。
番組のリスナーからも興味深い話が次々と寄せられた。町は「亀裂」の上に築かれていてその亀裂は複数の世界が交錯する場所だとか、その亀裂は古代の狂信的教団によって悪魔を信仰するために作られたとか、亀裂は古い邪神が人間の負の感情を食い物にするために使うものだとか様々だった。
一方であるリスナーは、それは亀裂ではなく「アンノウン」という都市伝説で、アンノウンの姿を思い浮かべようとする者を飲み込むのだと言った。
どの説も想像力に溢れた興味深いもので、番組の議論のネタとなった。セーブルも実際に起きた恐ろしい話に胸を躍らせた。……それが他人事でなくなるまでは。
ムーンストーンで毎年恒例のハロウィンフェスティバルが開催された晩、セーブルは実際に起きた恐ろしい話としてアンノウンの話を披露するようミカエラにけしかけた。聞いている人にアンノウンの姿を想像させて、アンノウンがステージに現れると信じさせ怖がらせよう、と。
ミカエラはそのアイデアを笑い飛ばし、すでにルームメイトと別の話を用意していると返した。
しかしミカエラとルームメイトは多くの人が見守るステージの上で、突如現れた奇妙な黒い霧に巻かれて姿を消してしまった。それを見たセーブルは罪悪感に背筋が寒くなるのを感じた。
ミカエラを連れ去ったのはアンノウンなのか?ミカエラはアンノウンの姿を思い浮かべてしまったのか?それとも彼女のルームメイトがアンノウンを呼んでしまったのか?
焦るセーブルだが、ミカエラが披露していた話がアンノウンの話ではなかったことを思い出した。ミカエラが話していたのは何か別の存在の話だった。別の次元の話。恐ろしい生き物に溢れ、残忍な殺人鬼が住み、終わりのない恐怖が待っている場所。
これはアンノウンの仕業ではない。
セーブルはグリーンビルで起きた他の失踪事件について調べ始めた。失踪事件のほとんどが映画館付近に集中している。
その映画館があった場所にはかつて古く小さな校舎があったが、1920年代に全焼する火事を起こしており、その際生徒たちは全員どういうわけか学校から抜け出せず犠牲となっていた。
そしてここ最近でも映画館でイライアスとエランという10代の兄弟が行方不明になっていることを突き止めた。その事件を目撃した彼らの妹・エレンは、自分で両目をえぐり取ったあとで施設に送られていた。
エレンと面会を果たしたセーブルは、彼女から「映画館のスクリーンの後ろにある倉庫から古い映画のポスターを盗もうとしていた」「地下の部屋には秘密の扉があり、それが別の場所に続いている」ということを聞き出した。
エレンは「あそこには近づかないで、行っちゃダメ」と懇願したが、セーブルはじっとしているわけにはいかなかった。その話を聞いたあとではなおさらだ。
セーブルはなんとしてもミカエラを助けるために映画館へと向かい、エレンが言った扉からジメジメとした地下室にたどり着いた。
照明をつけるとそこには壊れた座席や80年も前の映画のポスターが置かれていた。彼女は地下室の中を探し回って、『フランケンシュタイン』が初めて映画化されたときのポスターの後ろに隠された分厚い木の扉を見つけた。
その扉の先は真っ暗な暗闇の中へと螺旋階段が続いている。ペンライトを使って10分ほど階段を下りたころ、黒く冷たい霧が下から立ち上がってくることに気づいた。
ミカエラを連れ去った、あの黒く冷たい霧だ。
セーブルはとっさに思った。安全なところまで逃げるべきか…!?
しかしその時セーブルの脳裏にある場所が浮かんだ。ミカエラが語った、恐ろしい生き物に溢れ、残忍な殺人鬼が住み、終わりのない恐怖が待つあの場所だ。その瞬間セーブルは黒い霧に身をゆだねていた。
親友に「それ」を独り占めさせるわけにはいかない。
性能
彼女の固有パークは、全てマップ内で最も危険とされる「地下室」で真価を発揮する。
(以下は全て2024年9月現在の効果であり、調整やリワークが入っている可能性に注意。)
- 影に潜む強み(Strength in Shadows)
地下室限定だが、医療キットなしに通常の治療速度の70%の速度で自分を回復できる。この速度は「セルフケア+植物学の知識」より早い。さらに回復完了後にキラーのオーラを数秒見ることができる。
- 呼び出し:網を張る蜘蛛(Invocation: Weaving Spiders)
地下室の魔法陣で呼び出しの儀式を行う。呼び出しには60秒間かかるが、完了すれば残りの全ての発電機の必須チャージが減少する。ただし自身は負傷状態となり、儀式が終わるまで衰弱状態となる。この呼び出しの儀式は他の生存者も協力することができる。
- 邪気(Wicked)
地下室のフック限定でフック脱出に必ず成功する。さらに脱出した直後、キラーのオーラを最大20秒見ることができる。