概要
本名 | 不明 |
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性別 | 不明 |
出身地 | 不明 |
声優 | Zoey Alexandria |
根城 | グリーンビル広場 |
非対称オンライン対戦ホラーゲーム『Dead by Daylight』に登場するキラー(殺人鬼)の一人(?)。
2024年3月13日、DLC「ALL THINGS WICKED(あらゆる悪しきもの)」で、サバイバー(生存者)である「セーブル・ウォード」と共に追加された。
完全新規のオリジナルキャラクターであり、素性は一切が不明。
人のような外見はしているが、まるでヒトの皮をむりやり被ったかのように全体がねじれ曲がっており、本来眼球があるべき場所にはぽっかりと闇が覗いている。
その口からは様々な声色で人の言葉を喋り、脈絡が無いながらも、一貫して人間を自分の元へとおびき寄せるような台詞を吐き続けている。
前述の外見に加え、実装前に公式から公開された動画はどれもかなりホラー色の強いもの(四つん這いでの高速移動など)であり、都市伝説やSCP関連の物語などを好むプレイヤーたちからかなり期待されていたが、実際のゲーム内ではその側面は少し薄くなっている。
背景
背景設定に関してもアンノウンについて調べている人物・オリビアの話になっており、それを読んでも色々な都市伝説の集合体であることしか示唆されておらず、その示唆自体も背景に登場するキャラクターの憶測に過ぎない。
グリーンビルの都市伝説
「都市伝説とその起源」をテーマに修士論文を書いていたオリビアはある話を調べていた。それは「“アンノウン”の姿を思い描くと死ぬ」という噂であり、具体的な話も数多く存在した。
その一つが、グリーンビルに住むある女性が多くの人が見ているステージ上から跡形もなく姿を消し、その数週間後には彼女を探していた友達も行方不明になったというものである。
失踪に関する手掛かりは何もなく、警察による捜査は行き詰まり、この都市伝説の謎と噂はより一層広まっていった。
都市伝説の起源
春休みに調査のためグリーンビルに向かったオリビアは、借りたモーテルの部屋に探偵ボードを作り、アンノウンに関わると思われる失踪事件の記事や仮説をまとめていた。
アンノウンは古代の狂信的教団によって召喚された悪魔だとか、エリア51から脱走した宇宙人だとか、数多くの起源に関する説があった。
言い伝えによるとそれは暗闇に蔓延り、人を■み込んでその声を盗み、それを使って他の者を破滅へとおびき寄せるという。
オリビアが最初に見つけた新聞記事は、1800年代に行われた交霊会での失踪についてだった。
1950年代後半には大学生数人が映画館から忽然と姿を消している。映画館内や周辺で学生たちを見た者も複数いたが、彼らの痕跡すらも見つからなかった。映写技師によると、その夜誰もいないはずの映画館内の暗闇から声が聞こえたそうだが、彼が照明をつけるとそこには誰もいなかった。
また1960年代には、廃病院に肝試しに行った10代の若者たちが行方不明になっていた。
頻発する不可解な失踪事件の仮説の一つに、1950年代に戦略情報局によって実施された政府の極秘研究計画「アップルパイ計画」というものがあった。
証言によると全国各地の様々な環境で、何も知らない市民を対象に幻覚剤を使ってマインドコントロールを試みる実験が行われていたとされている。
この非倫理的な実験が異世界への扉を開いてしまい、そこから“悪しきもの”がこちらの世界に入り込んでしまった……そう信じる者は少なくなかった。
都市伝説と都市伝説
グリーンビルの失踪事件には他とは異なる点が一つあった。霧の存在だ。オリビアはふと濃い霧に攫われた人々が行方不明になるという別の都市伝説を思い出した。
ある考えが浮かんでくる。ひょっとしたらグリーンビルの失踪事件もこの霧に関係しているのではないだろうか。
そして彼女の脳裏に、都市伝説が別の都市伝説と出くわしたらどうなるのかという考えがよぎった。
彼女は想像で描いたアンノウンの姿を探偵ボードの真ん中にピンで留め、「“アンノウン”の姿を思い描くと死ぬ」という噂の通りにアンノウンが自分を■み込みにやってくるのを待った。時計は数秒から数分へ、数分から数時間へと時を刻んでいった。
何も起こらない。
時計は午前2時過ぎを指している。オリビアはバカバカしくなって、まとめた記事を読みながら冷たいコーヒーを口にした。そんな彼女の耳に幻聴のような声が聞こえてきた。
『オリビア……』
バスルームからのようだ。
『助けて……』
部屋の照明が点滅する。
「……そこにいるのは誰?」
オリビアは大きく見開いた目を、バスルームのドアから離せなくなった。これは幻聴なのか。それとも…
いや、きっと友達がイタズラをしにきたのかもしれない。
「アリエラ? ショーン!? ふざけるのは止めて……」
オリビアは恐怖に震えつつもゆっくりとドアに近づいた。照明はチカチカと点滅し続け、正体不明の声は彼女の名前を呼んでいる。
しかしその時照明が消え、ドアの向こうのその声は突然混乱したかのように乱れ、何者かに襲われているかのような絶叫に変わった。
オリビアの額は恐怖の汗でびっしりだった。真っ暗な部屋の中、人間のものとは思えない金切り声が続いている。
彼女はゆっくりと息をした後、意を決してドアノブに手をかけた。が、その直後に部屋に光が戻り、ドアの下から黒い霧のようなものが這い出てくるのが見えた。
ためらいながらもドアを開けたオリビアの目の前で、怒り狂ったように蠢く触手を持った大きな物体が濃い霧の中に引き込まれ姿を消していった。
オリビアはどうすればいいのか分からず、しばらく目の前にぽっかりと開いた真っ黒な深淵をじっと見つめていた。
そしてその場に立ち尽くす彼女にいくつもの声が聞こえてきた。それは彼女に未知、不可能、そして人間が経験できない超自然的なことを約束する声だった。
性能
※以下は全て2024年9月現在の性能や効果であり、調整やリワークが入っている可能性に注意。
基本能力
移動速度 | 4.6m/s |
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脅威範囲 | 32m |
背の高さ | 平均 |
凶器 | 丁寧に使われた斧 |
固有能力 | UVX(アンノウン・ヴェノムX) |
固有能力:UVX
能力ボタンを押すとUVXをチャージし、攻撃ボタンを押すことでUVXを放つ。
発射されたUVXは一度バウンドし、物に当たると爆発範囲を作り出す。(ただし地面に着弾した場合はその場で爆発する。)この際に作りだされる爆発範囲は、壁や天井を貫通する。
爆発前のUVXに直接触れた生存者は3秒間の妨害状態となる。
爆発範囲に触れた生存者は弱体化し、弱体化状態の生存者がもう一度爆発範囲に触れると一段階負傷する。
生存者はアンノウンを合計10秒睨み倒すことに成功すると弱体化を解除できる。
特殊アビリティ:幻覚
アンノウンは40秒周期で断続的に幻覚を生成する。(サバイバーを弱体化させると次の幻覚出現時間が10秒短縮。)最大で4つ出現し、以降は最初の1つが消えて新しく生成される、を繰り返す。
ただしUVXチャージ中、アクション実行中、またはフックなどのオブジェクトの近くにいる間は幻覚は生成されない。
アンノウンは幻覚にテレポートすることができる。テレポート可能な時は幻覚は起立しており、クールダウンが完了していない幻覚はうなだれているので判別は容易。
この幻覚は生存者によって「払いのけ」られると除去される。ただし払いのけを中断すると弱体化付与&殺人鬼の本能が発動する。
固有パーク
- アンバウンド
生存者が負傷すると発動し、窓を乗り越えた後に10秒間の迅速効果を得る。ただし効果は重複しない。
- アンフォーシーン
発電機を破壊すると、その発電機に32mの脅威範囲が移り、自身は探知不可のステータス効果を得る。この偽物の脅威範囲内では「ピエロ恐怖症」などのパークも発動するため、他パークとの組み合わせによって様々な立ち回りが可能となる。
- アンダン
生存者がスキルチェックに失敗すると、トークンを3つ、最大30個まで獲得する。トークンを所持した状態で発電機を破壊すると、トークン1つにつき発電機の進行度が全体の1%失われ、発電機が1秒間ブロックされる。ブロックが解除されると修理の進行度が後退し始める。
アドオン
アンノウンにまつわるエピソードや人物の小物などがアドオンとして登場している。
UVXやテレポート能力に関するものが多い。ウルトラレアの「暗闇に囚われて」は生存者が弱体化した状態で儀式が始まるため強力だが、幻覚の数が1つ減るため注意が必要。