ゾフィー(ウルトラ忍法帖)
ぞふぃーのおかしら
『ウルトラ忍法帖』シリーズに登場するキャラクターで、主人公マンが所属するウル忍の頭領で部下からの呼名は「お頭」。
当初は山奥にあるウルトラの里からマン達に指示を出していたが、後にローンを組んで城下町に屋敷を建て新たな拠点とした。
かつて(連載開始の20~30年ほど前と推察される)は組織に所属しない一匹狼として将軍に雇用されていた。
その時期に3歳頃のマンと遭遇したことをきっかけにして、かねてから抱いていた自らの眼鏡に適う人員で忍者の組織を編成する宿望を実行に移し、その2年後にセブンが加入したことによりウル忍の基盤が成立することとなる。
性格
マンの限度を超えたバカさを嘆いているが、自分も同じ位バカ(手裏剣と間違えて財布を投げる、後述する副業で経営するファミレスの出入り口と料理人の雇用を忘れる等)な上に部下からの人望も薄い。
爆乳娘なるカードを集めている位の巨乳好きだが、犯゜鈍との戦闘で全焼してしまい、その時はショックで絶望して一気に老け込んでしまった。
ファミレス「ゾフィール」を経営して一時期は繁盛していた(敵対している朧党も常連客となる程)が後に経営難となり、部下の給料を不景気だからと誤魔化して毎月1/10にピンハネした差額を充てる事で乗り切っていたが、マン達が将軍に訴えに行ったことでバレてしまい、怒り狂った部下達からの袋叩きに遭って全身負傷した上に店も潰れてしまった。それでも再建は諦めていない様子。
その一方で、「無宿人エースの里帰りの巻」では故郷「恵江洲村(えーすむら)」から迎え入れられたエースに対して「土産の一つでも買っていかないとカッコつかない」と小遣いを渡したり、虓魔王編では自分の身体を要塞と融合させられた状態にあっても鶴亀の国を救うべくマンたちを先に進むことを促したり、下記に記載されているふうにマンへ温情判決を下したりなど、度量の大きい面や信賞必罰を示したりなど、お頭として相応しい態度を見せることもある。
上述するウル忍草創期でセブンが拉致された際には、非情に思えても任務に背いて将軍の傍を離れることはできないと幼きマンに忍者の心得を説く(本心では葛藤を抑えかねていた)場面もあった。
若い頃、食い物目当ての追い剥ぎをしていた子供のマンと任務中に遭遇し、手裏剣で負傷するも自身から握り飯を奪い取った彼の才能を見出し、後に加わったセブンと共に忍者として育て上げた。マンが巨乳好きのスケベでバカな性格なのも育ての親のゾフィーから影響を受けたためと思われる。
その後も、マンとは些細な事で殴り合いの喧嘩をすることもあるが信頼関係は決して浅くはなく、長編のネオ朧党編にてマンがウル忍を裏切った上ゾフィーに爆弾を送って頭が半分吹き飛ぶ重傷を負った時は流石に堪忍袋の緒が切れてウル忍を解雇(どころかマンの殺害も検討していた様子だった)したが、笹比羅に襲われた(実はマンをウル忍に復帰させるためティガと打ち合わせた芝居)自身を助けに来たことで、それまでの悪行を水に流し復帰させている(芝居にも気付いていた)。
御童カズヒコ氏曰く、マンとゾフィーがよく喧嘩をするのは「お互い親子のように思っている」からか、もしくは「ゾフィーがいてくれる」からマンは安心して好き勝手できるとのこと。
頭領という立場だけあり忍者としては一流だが、基本的に前線に出て戦うことがないからか戦闘が苦手で、朧党の忍獣に重傷を負わされたり、ウル忍2軍との直接対決であっさり敗退するなどの醜態を晒すことが多いが、並の忍獣を撃破できるぐらいの実力は持っている。
マンとセブン同様、ボンボンで掲載されていた記事ページ「ウル忍かわら版」において「本名はゾ=フィー。年齢50歳」と紹介されていたが、こちらもマンとセブンと同じくやっぱり作中でその名で呼ばれたことは一度もない。