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概要

かなしみホッチキス氏によって制作されたフリーゲームタオルケットをもう一度」シリーズの三作目。

正式名は「タオルケットをもう一度」であるが、シリーズ名と区別するために敢えて番号が付加されることが多い。

ちなみにタイトル表示は平仮名で「たおるけっとをもういちど」である。

2014年4月にはPHP研究所からライトノベル版が発売された。

また、2017年3月にRPGツクールMVにてリメイク版が制作された。

ストーリー

もーちゃすは12歳の男の子。両親とともに引越しトラックで移動中だったが、ひょんな事故により海に放り出され、無人島にたどり着く。

そこで待っていたのは、同じように漂着した2人の少女と人妻。

「曲がり角の呪い島」と名付けられた島から4人で力を合わせて脱出を試みるが、その体には既に「曲がり角の呪い」と呼ぶべき恐ろしい禁忌が刻まれていた。

永遠に続く時の流れに翻弄されるもーちゃすの出会いと別れと宿命の物語。

ゲームシステム

  • シンボルエンカウント・コマンド戦闘タイプのRPGである。
  • 本作では残念ながらサブメニューは省略されており、心の中およびすけっとは存在しない。
  • 他シリーズに比べて戦闘難易度が高く、特にボス戦前に経験値狩りが必要になることも。
  • 以後たびたび登場する「捕まると問答無用で殺される恐怖の追いかけっこ」が本作で初登場。
  • タオルケットシリーズの象徴のひとつ、会話時のカットイン画像「立ち絵」が本作で初登場。

RPGツクールMV版

従来のツクール2000版と比べ、いくつかの変更、追加要素がある。主な変更点は以下の通り。

  • ストーリーの一部変更やサブイベントの追加。ゲストキャラもいるよ。
  • キャラクターの立ち絵が一新。
  • BGMの変更。作者ブログによるとツクールMVではBGMの加速再生が出来ないためピカデリーは採用されていない。
  • 戦闘システムに「たおるぱわー」が追加。貯めると必殺技を使うことができるものと考えれば良い。
  • 難易度は全体的に軟化。前述のたおるぱわーのお陰もあり、経験値狩りはほぼ必要無くなった。
  • 「月刊牛ちゃん」の配置場所変更。
  • ツクールMVの仕様上処理が重め。低スペックのPCの場合、PC自体が重くなくとも突然強制終了する場合があるためこまめにセーブを。

なお、元々はAndapp(サービス終了)からの依頼を受け、スマートフォンでもプレイできるタオルケットとして制作された。こちらは一部の表現が規制されていたが、現在作者がBOOTHで自ら公開しているバージョンは従来どおりのものとなっている。

前作との関連

作者blogによると、本作はタオルケット2の主人公たちが敵を退散できた場合のアナザーストーリーである。

戦いの佳境で、残念ながらけつあご博士はうみぶた君に飲み込まれて命を落としている。

登場人物

メインキャラクター

もーちゃす

主人公の男の子。基本的に無口でモノローグのみ。

黒い長髪で女の子みたいにかわいいが、無人島で女の子たちに囲まれる生活に甘んじて上機嫌になるなど、しっかりと思春期である。

生還後、引越先の学校に通うことになるが、不思議な体験は誰からも信じてもらえず、逆に呪いを恐れて挙動不審な行動を取る彼は格好のいじめのターゲットとされてしまう。

再度訪れた呪い島で敵に追われた際に、海岸に放置された冷蔵庫の中に身を隠す。

追っ手は凌いだがそのまま凍結してしまい、気の遠くなるような年月を超えることとなる。

コンチェル

ヒロインの一人。12歳。ボクシング経験者。

おこりっぱでツンデレという、タオルケットシリーズの基本的なコンチェルキャラである。

素手で木を切り倒して脱出イカダの材料を調達するなど、男勝りにも程がある。実際男の子になりたいと漏らしている。

生還後、もーちゃすと同じ学校に通うことになるが、彼に少なからず好意を抱いており、いじめられ仲間の口実で積極的に接触している。

再度訪れた呪い島で敵に追われた際、もーちゃすを逃がすために囚われ、人体実験に掛けられる。

ラザニア

ヒロインの一人。12歳。コンチェルと対照的におしとやかな女の子。

手先が器用で、脱出イカダの組み立てを担当する。

生還後、もーちゃすと同じ学校に通うことになるが、彼に少なからず好意を抱いており、コンチェルと水面下バトルを繰り広げることとなる。

再度訪れた呪い島で敵に追われた際、ぱりぱりうめの身を案じつつも施設からの脱出に成功するが、おしとやかすぎて逃走に手間取り、海岸で捕獲されてしまう。

ぱりぱりうめ

ヒロインだが肩書きは「くうき」。曲がり角の呪い島に最初に放り込まれた女性。既婚者。

年長者の貫禄か、あまり物事に動じずおっとりした様子で行動する。

再度訪れた呪い島から逃亡する際、ラザニアをかくまって囮になり、敵の手にかかる。

人妻というからにはちゃんと夫が存在するが、作中には登場しない。作者blogによると、多くの期待通り2の主人公だとのこと。

サブキャラクター

もめん

生き残った最後のポン。悪夢の連鎖に終止符を打つことを目指して戦うリーダー。

生き証人となったもーちゃす達には協力を惜しまず、いろいろ手助けをしてくれる。

寿命を延ばすため、休息のときは頭を切り離して塩水に漬かっている。

アームたん

ヒロインの一人。正式名称はアームストロングたん。もめんが製造した女の子のロボット。ぱりぱりうめに似ている。

下半身は無く、おなかにハート型の「つげぐち心臓」を抱えており、常にジェット噴射で宙に浮いている。

好きなものはソファだが、我慢できずに飛びついてジェット噴射で溶かして落ち込むことも。

生物の恋愛感情に憧れており、もめんやもーちゃすに懐いている。その一方で自分の心が作り物であることにコンプレックスを抱いており、もめんへの想いを素直に受け入れられず思い悩む様子も見せる。

中盤のおとぼけキャラ担当であるが、おなかに装備しているアームストロング砲は宇宙全体を塵と化す威力を持っており、穏やかではない。

ちなみに雷耐性がゼロのため、敵の電撃を受けるとほぼ確実に気を失うので序盤ご注意を。

ちゅん

物語の鍵を握る、時空を駆け巡る黄色い小鳥。哲学担当。

戦闘メンバーとしてみた場合、レベルが上がるごとに強力な特技を身に着けていき、まさに鬼神のような強さを見せるのだが…

ちゅちゃーん族

「惑星ガガ」に住む、ちゅん様を崇拝する宇宙人種族。体は鳥のようだが顔は常に奇妙な仮面で覆われている。

正確には「ちゅちゃーん」と「ちゅーんちゃ」がおり、後者は襲ってくる。

?(けるばぁすでぅーさ)

名前はファイル名および後作(タオルケット裏)にて判明。

2本の角と尖った鼻、触角のような細い腕、円錐のような体を持った謎の生物。

黄色い大地の惑星で宇宙の争いを眺めており、亡き者たちに心を痛め祈り続けている。

牛ちゃん

もーちゃすが熱烈に支持しているアイドル牛「A-11」。

ファン向けの月間牛ちゃん1月~12月号が時空の壁を越えてフィールド上に落ちており、拾って読むことができる。がんばってコンプしよう。

ふふふさん

猫の幽霊。もーちゃすを気に入り、往く先々のいたるところでアイテムを売ってくれる。

敵キャラクター

ちびろぼ

本作での敵。世界征服を夢見た主人の遺志を継ぐために、そのファンシーな外見からは想像も付かない残虐な手段に訴える。

人間に代わりロボットの世界を築くため、行動や脳みそを分析する目的で4人の子供たちを呪い島に呼び寄せた張本人。

序盤では触れただけで即死させられるぐらい強力な戦闘力を誇り、しかもうじゃうじゃいる。

まともに戦えるのは後半に入ってからなので、それまではあんよの続く限り逃げましょう。

非常残酷うさぎ

非常に残酷なウサギのロボット。もめん以外のポンを絶滅させた張本人。

もめんの宿敵である。

猫足昆布

頭のでかい黒猫のロボット。「だよよよよ」など、独特の口調で話す。

お手々をカリカリするのが好きだが、カリカリしすぎて右手は無くなってしまったらしい。

宇宙の果てにある研究所でラザニアロボを使ってラザニアの記憶を再構築することに勤しんでおり、褒めたり叱ったり、アメとムチの使いどころに長けている。

MV版では「猫舌ちゃん」という名前になっている。おそらくゲストキャラで別の猫足昆布が登場する関係上か(笑う、わらわぅと同じ理由)。

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  • 【ネタバレ注意】タオルケットをもう一度1に関する考察

    タオル2とタオル1のネタバレを多く含むのでご注意ください。作中で明らかにされていないことについて、考察という名の捏造をしてみました。いくつも矛盾があると思いますし、拙い文章ですが、一つの解釈として形に残しておきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 2014/6/21 若干編集しました

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