フリーゲーム「タオルケットをもう一度」シリーズの登場人物。
概要
フルネームは「ぱりぱりうめ=うめこ(梅子)」。
「タオルケットをもう一度2」でのセリフから、おそらく名前の由来は「カリカリ梅」であると思われる。
ゲーム内では、名前を「PPU」と略称されて書かれていることがあるため、pixivでもぱりぱりうめタグと同時にPPUタグが付けられている場合がある。
登場作品
タオルケットをもう一度シリーズは、同じ名前の人物が何度も登場するという特徴があり、ぱりぱりうめも作品ごとに別のキャラクターとして登場している。
タオルケットをもう一度3
「2」以降のシリーズとは違う姿をしているが、ぱりぱりうめの一人であると同時に、シリーズ中で最初に登場したぱりぱりうめである。
下水道の港町で歌手をしているピンク色のありんこ。住民たちには大変人気がある。
持ち歌の名前は、リメイク前では「小麦粉・たんぽぽから揚げ」、リメイク後では「唐揚げタンポポ」となっており、彼女から直接入手することができる(当然だがあくまでアイテムなので、再生などは不可能)。
ゲーム内には彼女が実際に歌っているシーンもある。
「2」の世界ではすでに亡くなっているようだが、最後まで歌手として生きたようである。
タオルケットをもう一度2
主人公に思いを寄せる、幼馴染の少女として登場する。
作品のヒロインに当たるキャラクターであり、単にぱりぱりうめと言うと本作のぱりぱりうめを最初に思い浮かべる人も多い。
赤みのかかった茶髪をポニーテールにした髪形をしており、黄色いワンピースを着ている。
家族構成は母のみで、主人公と同じく田舎の村である「かなた村」に住んでいる。
芯が強く優しい性格をしているが、同じく主人公に思いを寄せている牛ちゃんに対しては、強いライバル心を抱いている。
主人公との仲は良好で、毎朝一緒に学校へ通う程度には仲が良い。
更に、主人公の母の申し出で主人公の家に泊まりに来るなど、ぱりぱりうめが主人公に思いを寄せているだけではなく、すでに互いに思いが通じ合っていたととれなくもない。
その後、ある事件がきっかけで消息を絶った主人公を探しに行くため、家出をして単身都会に乗り込む。そして、そのことがきっかけで、彼女は後々数奇な運命をたどる事となる。
「ぱりぱりうめ」自体登場回数の多いキャラクターのため、様々な姿を持っているが、2のぱりぱりうめは作品の中だけでも様々に姿を変えているため、一見同じキャラクターとは思えないような絵にぱりぱりうめのタグがついていることもある。
心の中のお花畑に「お花さん。」という彼女にそっくりなキャラクターが登場するが、彼女との関連性は不明。
またタオルケットもう一度1に、モブとして「2」のぱりぱりうめにそっくりな「ポニーテールの女の子」というキャラクターが登場しているが、こちらもまた彼女との関連性は不明である。
逆に「2」でぱりぱりうめが主人公の家の前で話しかけている小鳥が1のプレイヤーキャラクターのちゅんである可能性もある。
ちなみにこの作品で彼女の役割が(作者が好ましくない方向に)固まってしまったからか、以降の作品では意図的に目立たない、空気な役回りを与えられているとのこと(本音かどうかは不明)。
タオルケットをもう一度1
肩書きは「人妻[くうき]」。
初期では35才、155cm、47kgというプロフィールが公開されていたが、後に作者ブログにて年齢を28才に変更されている(当時使われていたブログは閉鎖されているため、記事も削除されており見ることは出来ない)。
2のぱりぱりうめと良く似た外見をしているが、熊の耳のようなものが頭についている。
作者によると、パラレル世界での2のぱりぱりうめその人であるらしく、結婚相手はタオル2の主人公らしい。ただし作品の中では結婚しているということ程度しか開かされておらず、特に詳しい言及もされていない。
2でのハキハキした喋り方に比べると、時折敬語を混ぜたり、語尾に「♪」をつけるなど、おっとりしていて真意の読みづらい言葉遣いで喋る。だが、自分を危険に晒してラザニアを庇うなど、有事には強い行動力を見せる部分も。
もめんの初恋の相手でもあるらしく、初期のアームたんが彼女そっくりな姿をしていたのはその部分に起因する。
肩書きのとおり、彼女に関する謎がほとんど言及されないなど、まさに「空気」としての扱いを受けている。だが、2のぱりぱりうめと同一人物である点を踏まえてもう一度ストーリーを見返すと、彼女に対する印象の受け方が変わるかもしれない。
タオルケットをもう一度/裏
主人公みんぽぅの母親として登場。
また、ラザニアやコンチェルと面識があるが、彼女が1のぱりぱりうめと同一人物かは不明。
物語は、彼女がみんぽぅの妹に当たるキミルを出産する場面から始まる。
元は優しい母親であったが、ある事件がきっかけで体を不自由にし、精神を病んでしまう。
タオルケットをもう一度4
容姿は2と同じく少女。
主人公のもかと共に、失踪した友人もーちゃすの捜索に参加する。
異世界「ばりぃランド」で再会を果たすが、既にもーちゃすの現世の記憶は失われており、彼の一目ぼれを受けて囚われの身となってしまう。
以降イベントにもほとんど絡まず、いつも通り空気と化す筈だったが…。
タオルケットをもう一度~Fury~
オープニング・プロローグのみの登場。
双子の兄妹を出産する。
二人の赤ちゃんが無事に生まれたことを夫の墓前で報告する彼女であったが、実験体を求めて機を窺っていた鳥族に襲撃され、娘を連れ去られる。
ぱりぱりうめ自身も鳥の大群によって致命傷を負い、息子をぷっちに託して帰らぬ人となる。兄妹は生き別れとなり、それぞれ数奇な人生を歩む。
タオルケットをもう一度5~がぅがぅの花嫁~
「元祖ぱりぱりうめ」として登場。ただし紫色のトカゲ型恐竜でメス。
身代わりでがぅがぅ様への生贄台に架けられたろっぺんちゅを救助する。
その後もがぅがぅ語を話せる通訳、および地底大陸のガイドとしてろっぺんちゅ達に同行するが、この設定はがぅがぅ様初対面の時点で既に無かったことになり、後に自己言及している。
かいけつ!猫足乙女ちゃん
でぅでぅなお店で働く、茨の道を歩むお嬢。
スタンダードな赤茶色のポニーテールと山吹色のワンピースだが、本作から立ち絵が新しくなっている。
コンチェル曰く、かなりの巨乳。
遭難して川岸に打ち上げられた猫舌を介抱し、以後生活を共にする。
幼馴染の男の子の写真を手放さず、いつか助けにきてくれることを夢見ている。
本作では本格的な空気キャラとして君臨し、それ自体がネタとして充実しているため、ある意味優遇されているともいえる。
境遇からおそらく「2」と同一人物の可能性が高いが、すっかり大人のお嬢に染まっており、熟練の色香でウブな猫舌を翻弄することもある。一方で猫舌をめぐって4歳のきゅうりぽんぽんといがみ合うなど、とても大人気ない一面も見せる。
笑う、わらわぅ
最初に出来た笑う世界の一つ、宇宙とわんこの世界を統べる存在。
世界が錆に汚されて異形化する前に、消滅(=クリア)されることを受け入れ、
わらわぅと対峙する。
そして奇跡だと知りつつも、錆の無い元の笑う世界で再会することを願っている。
夜の海でお月様を釣る
ばりぃランドの村はずれにあるお墓の中に住んでいる、金髪の幽霊。
この世に未練を残し、「扉の向こう」に進むこともせずに現世をさまよっている。
お月様を釣るわんこによると、誰かが彼女を思い出すまではずっとこのままだという。
空からクル乙女爆弾
がぅがぅの花嫁と同じ。
当初はコンチェルの立ち位置が彼女であったがリストラされてしまった。容姿はにゃにゃもに似ており、フォルダ内に没データ画像がそのまま残されている。
でかぱり
もーちゃすの幼馴染みだが、プロローグの時点で既に故人。
しかしある日以降、もーちゃすにだけ彼女そっくりな巨大な少女が見え始めるようになり···。
余談
名前の元は、作者がかつて飼っていた二匹のチワワの茶色いほうだと思われるが、証拠は残っていない。
黒いほうは確実に「プッチ」。
関連イラスト
関連タグ
ネタバレあり概要
※ここから先はネタバレを含んだ概要の説明が表記されております。彼女の陰惨な境遇を記している為、閲覧する際はご注意ください。
薄幸のヒロイン
人である方の彼女は、シリーズを通してかなり酷い目にあっている。
タオルケットシリーズは薄幸なキャラが多いが、その中でも彼女は上位に立つ程であり、ヒロインの中ではトップクラスである。
一部の界隈では「存在が死亡フラグ」と言われる位に死亡率が高いのがそれを裏付けている。
タオルケットをもう一度2
都市に出向いた彼女は、風俗店の男に捕まってしまい、無理やり体を犯された挙句に拉致されて娼婦にされてしまう。
「・・・・・・・・・・・汚れた・・。」
数年の間、無理やり働かされた後に愛の唇星人の侵略が開始された隙を付いて風俗店から脱出するも、今度はその異星人に捕まってしまい。21時間労働を強いられる事になる。
やがて主人公達が助けに来たものの、その主人公は本人ではないクローンで、しかも記憶を失ってしまっていた。
「再起動?・・・記憶が無い?」
「本当にわからないっ?
私っ、ぱりぱりうめ・・・・。」
「ずるいよ。」
「私、毎日忘れなかった・・・・。」
その後、ケツあご博士の友人の研究所へ向かいに行き、その道中で仲間が一人倒れ、何とか研究所にたどり着いたものの其処でその友人に不意打ちを食らい、友人の娘を助けると言う名目で異星人に寄生された娘の生贄にされかけ致命傷を負う。主人公が助けに来て娘の方は倒されるものの、時既に遅くぱりぱりうめは助からない程の傷を負い、主人公も稼働限界時間が訪れて後数分の命となった。
其処から走馬灯として、ぱりぱりうめの心の中を経由して彼女の過去や心情を見ていく形となるが、背景が不気味なものとなっており、ホラーゲームの様相と化している。それ位に彼女の心が病んでいると言う暗喩であろう。心の中を進み終えると彼女から最期の言葉が伝えられる。
「思い出した?・・・
・・・思い出してくれた?」
「そう・・・私。ぱりぱりうめ。」
「・・・・長かった。」
「今まで・・・・とっても
・・・・長かった。」
「あなたの・・・・あなただけの・・・
・・・・・・ぱりぱりうめです。」
台詞を言い終えて暗転し、画面が明るくなると、其処には死んだ主人公とぱりぱりうめの姿が映っていた…。
その後に「終」の文字が表示されて、物語は終わりを迎える。
シリーズの中でも2での彼女は一番不幸せであり、最も救われない終わり方をする。
2が鬱ゲーと評されるのは主に彼女の境遇が原因だと思われる。
異星人の侵略によって命を落とすという展開が、4で明かされた愛の唇星人の設定や彼女の出生の設定を見た後だと、魚帽子陣営と月の皇女陣営との対立の一連に過ぎなかったという結果になる為、大分見方が変わって来るかもしれない。
尚、余談だが異星人や地球がその後どうなったかは明かされていない。
此処から考察になるが、「3から2への繋がりが時系列1、ちゅんによって別世界が認知された世界が時系列2」「1は2で異星人を撃退できたIfの展開」等の作者の発言から、恐らく「ぱりぱりうめや主人公達を始末した後に地球を征服しつくした」と思われる。
しかしループ物である事がちゅんの設定で明らかになっている為、「征服には成功したもののループにより時間軸が征服前に戻った後、何らかの干渉を受けた事で異星人側の戦況が不利になり、撤退した」とも解釈する事が出来る。
どちらにせよ唯一の救いは、彼女が殺されずに済み、主人公とも結婚出来た未来があるという点かもしれない。
タオルケットをもう一度1
此方では何と序盤からちびろぼに捕まって脳を抉り出された事で死亡してしまっている。
その後、終盤でぱりぱりうめを助けに行く展開となるが、此処でまた怖い背景のマップを探索する事になる。
探索を終えた後は特に目立った活躍をする事は無い。
この作品からは「くうき」と言われる程に目立った活躍はしていないが、殺されてしまっている辺り不憫である。
幸い主人公が1での出来事を無かった事にした為、1で死ぬという結果も無くなった。
タオルケットをもう一度6/(裏)
1と同様、早々に死亡してしまう。
1よりも殺され方や其処までに至る経緯は酷く、「自分が生んだ赤ちゃんを直ぐに殺されてしまい狂った後、自身も殺害される」という救いのない末路を迎える。
此方では殺された後にそのままフェードアウトする為、2と同様に惨い結末を迎えた。
以下4以降のネタバレ
※ここから先はタオルケットをもう一度の核心部分を含むネタバレが記載されています。
タオルケットをもう一度4で明かされた彼女の正体
この作品で彼女が月の女神の一人である事が判明した。
他の作品で登場するぱりぱりうめは恐らく女神である彼女の転生体だと思われる。
さらに、心を封じられ月の女神の資格を失った金髪の姿の彼女が「金髪の娼婦」として登場する。これは2で精神を病んだ彼女が闇落ちした姿だと考えられる。2での彼女本人がどの様にして魚帽子陣営に入ったのかは明らかにされていない。女神としての彼女が2でのぱりぱりうめを「私の心の中にいるもう一人の自分」と明言している為、転生体の一人である2のぱりぱりうめは、運悪く心を病んでしまったが故の成れの果てだと思われる。
敵陣営にタオル2の彼女の精神世界や涙の海が登場し、月の皇女達への復讐をもくろむ魚帽子サイドの思惑が判明するため、シリーズを通してプレイしていた場合は空気と言えない存在かもしれない。