◆え? フォーサイド?
◆なに ねぼけてるんだ?
ここは ムーンサイドだぜ。
概要
『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するエリアで、『フォーサイド』に隠されていた異世界。黒地に派手な色のワイヤーフレームのネオンに染まったフィールドとサイケデリックなBGM、何処か狂気で闇を感じさせるような住民達などの演出により、多くのプレイヤーに絶大なインパクトとトラウマを与えた。
しかし、次第に慣れていくうちに、寧ろその雰囲気を好きになったパターンも少なくないらしい。
一見すると『フォーサイド』によく似ている街だが、実際には至る所が見えない壁で区切られており、高確率で敵にエンカウントするので、実質はダンジョンと考えて良い。特に建物の形はそっくりだが、その配置はかなり違うだけでなく道の構造まで異なる為、『フォーサイド』に歩き慣れていても混乱しやすくなっている(更に、『ボルヘスの酒場』周辺の地形は一緒なので尚更である)。
そして、住民達の会話が意味不明の領域を超えており最早狂気の沙汰である。また、『はい』と『いいえ』の意味が入れ替わっているという法則がある為、それを知らないと抜け出せなくなるので注意。
作中での展開
『フォーサイド』のデパートで誘拐されたポーラを救出する為、偶然『ボルヘスの酒場』に来ていたネス達。すると、外の近くに大勢の人々が集まっている事に気付いた。
慌ててその現場まで行った所、『ツーソン』で色々とあったトンチキさんとまさかの再会を果たす。しかし、当の本人によるとカーペインターから盗み出してこの街で売ろうとしていた『マニマニのあくま』の像をモノトリーに奪われたらしく、更に自身も致命傷を負い瀕死状態に陥っていた。
それでも、彼はモノトリーが悪魔のパワーを受けている事や『ボルヘスの酒場』のカウンターの中を調べるようネス達にアドバイスを残し、何処かへ去って行った。
そして、トンチキさんの情報を元に再び酒場のカウンターを調べた次の瞬間、彼らは白く眩しい光と共にこの世界へ導かれる事になる。1日中夜のような街で、何処か狂った住民達や『はい』か『いいえ』で様々なエリアに飛ばす謎のおじさん、そして奇妙なモンスター達に度々苦戦する事になる。
しかし、最終的にはネス達が街のビルの前に置かれた黄金像のマニマニのあくまを倒した事で、無事に『フォーサイド』へ戻る事が出来た。
余談
- 出現する敵の強さは今までの敵より強くなっており、更にここではポーラが不在のままネスとジェフの2人だけで攻略しなければならない為、苦戦を強いられやすい。
- その為、回復アイテムは多めに持っておくと良いだろう。
- ただ、ここに出る敵は基本的に催眠術もしくはパラライシスが効くので、行動不能にして殴ればいい。こういうことも含めて、ムーンサイドは初見に優しくない。
- また、ホテルやショップ(回復アイテムのみ)、病院はこの世界でもちゃんとあるので、すぐに突入しても一旦ここで体勢を整える事も一応可能となっている。
- 変な言葉を喋る者が大半だが「ケッハモルタァ ケッハモヌラタァ」と言う人物がいる。後年、この呪文(?)はどうぶつの森シリーズで登場しているハッケミィがこれを占いで唱えている。
- なお、脱出後に目を覚ましたのは『ボルヘスの酒場』の倉庫で、そこには完全に壊れた黄金像の残骸が残されている。
- それと同時に、『ムーンサイド』はマシーンの『マニマニのあくま』が生み出し見せていた幻影である事が明らかになった。
- 更に、倉庫に居るネズミに話しかけると「◆おまえ とおくをみているような うつろなめをして ◆そうこのなかを あるきまわってたぞ。 ◆ゆめでも みてたのか?」と言われる。
- この事から、余程強力な幻覚に惑わされていた事が窺える。
- 見えない壁に阻まれるのも、単に倉庫内の壁や物にぶつかっていただけなのである。
関連イラスト
関連動画
原曲
- 『ムーンサイドスウィング』
作曲:田中宏和
『ムーンサイド』のBGM。
参考楽曲
- 『Keep On Laughin'』(1986年)
『This Side of Paradise』に収録されたリック・オケイセックの楽曲の1つ。『ムーンサイド』で時折聞こえる独特の音は、本楽曲の冒頭からサンプリングした物が採用されている。
関連タグ
『MOTHER3』に登場するエリア。こちらも幻覚によって、奇妙で闇を感じる世界が見えるという共通点がある。
◆ハロー!そして・・・・
◆グッドバイ・・・・
するかい?
◆では・・・・
グッドバイ!!