概要
いわゆる「終末もの」のサブジャンルだが、多くの終末ものが現代もしくは近い将来における突発的な大破局(核戦争や大規模自然災害)による社会や文明の崩壊・終末を描いているのに対し、ダイイング・アースものは遠い未来における不毛の惑星となった地球や熱的死を迎えた宇宙といった「静かな終焉」を舞台としている。
ポストアポカリプスのその先(言うなればポスト・ポストアポカリプス)の物語である。
初期の頃は語り手がタイムマシンかなにかで遠い未来を訪れてちょっと覗き見ては逃げ帰るような話が多かったが徐々にその世界を舞台としたジャンルとして確立していった。
ちなみに赤色がテーマカラーである作品が多い。
代表的な作品
小説・文学作品
- 闇
- ツァラトゥストラはかく語りき(フリードリヒ・ニーチェ)
- 遥かな未来における地球と人類の終焉の描写がある。
- タイムマシン(H・G・ウェルズ)
- タイムマシンに乗った語り手が人類と地球そのものの終焉を目撃する。
- 異次元を覗く家・ナイトランド(ウィリアム・H・ホジスン)
- 終末期の赤い地球(ジャック・ヴァンス)
- ダイイングアースを舞台にしたファンタジーものの代表作。ダイイングアースという語自体も原題の「The Dying Earth」に由来。
- 時果つるところ(エドモンド・ハミルトン)
- 都市と星(アーサー・C・クラーク)
- 地球の長い午後(ブライアン・オールディス)
- 百億の昼と千億の夜(光瀬龍)
アニメ・漫画・人形劇
- 火の鳥・未来編(手塚治虫)
- 地球が一旦滅んだ後再生するまでを描く
- 漂流教室(楳図かずお)
- 今、そこにいる僕
- 少女終末旅行
- planetarian
- 人類は衰退しました
- ざわざわ森のがんこちゃん