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チャレンジャー巡航戦車

だめだったほうのちゃれんじゃー

第二次世界大戦時にイギリス軍が開発した巡航戦車。

もちろん、現用戦車チャレンジャー1及びチャレンジャー2とは無関係である。

概要

正式名称は「巡航戦車Mk.Ⅷチャレンジャー(A30)」。
国産戦車のクロムウェルに17ポンド砲を搭載した戦車として開発された。
大型の17ポンド砲を搭載するため、車体は転輪1個分延長され片側6個転輪となった。
砲塔もこれまた巨大なものとなり背の高いアンバランスなシルエットとなってしまい、敵から発見されやすいといった問題を抱えることとなった。
実は装填手は2名必要とされ、理由は砲弾が長大である上に狭い車内に砲弾が分散配置されたからである。
さらに狭い車内で砲弾搭載数を確保するため、原型のクロムウェルに装備されていた車体前部の機銃は撤去され砲弾搭載スペースとされた。
また17ポンド砲搭載による重量増を抑えるため、装甲も原型のクロムウェルより薄くされてしまっている。

最初の試作車は1942年8月に完成していたのだが、上記のようにあまりにも無様な出来だったため量産開始は1944年3月までずれ込んでしまうという有様であった。
しかもその間に、アメリカ製のM4シャーマンに17ポンド砲を搭載した「ファイアフライ」が何の問題も無く完成してしまい量産配備が進んでいたため、本車の量産は200輌が発注されたにとどまった。
イギリス軍需省はファイアフライの改造プランを握りつぶすほどにチャレンジャーに入れ込んでいたのだが、そのチャレンジャーが無様な出来になってしまった上、軍需省に無断で試作されたファイアフライがあっさり完成してしまうという皮肉な結果となった。

ノルマンディー上陸作戦時には31輌しか完成していなかったことに加え、防水対策がいい加減だったため参加することが出来なかったという体たらく。
実戦配備は上陸を果たした1944年の8月からとなった。

原型のクロムウェルから継承したロールスロイス・ミーティア・エンジンは十分な出力を持ち、懸念されていた重量問題は西部戦線での運用の結果杞憂であった。

ファイアフライが戦車連隊に先行配備されていたため、本車は機動性の求められる機甲偵察連隊(クロムウェル3両につき本車1両の混成)に配備されたが、部隊での評判は意外に悪くなかったという。
発注された200輌のうち、試作車を含め175輌(197輌という説もある)が生産されるに止まったチャレンジャーは終戦後退役し、スクラップや訓練用の標的となり消えていった。

ちなみに本車をベースに砲塔をオープントップにした駆逐戦車「アベンジャー」も開発されたが、チャレンジャー自体が駆逐戦車のようなものなのにそれを何故また?という、いかにも英国面な出来事もあった。
アベンジャーだが、性能自体はチャレンジャーとそう変わらず、さらにコメット巡航戦車の量産を優先していたため生産開始はドイツが降伏した1945年にずれ込んだという有様であった。

関連タグ

イギリス軍 巡航戦車
クロムウェル ファイアフライ
英国面

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